夢主
思い返せばいつも通りだったような気がする
マルコさんとは一言も会話をせず、
船員たちから、足を引っ掛けられ
先輩ナースからは無視された
だがしかし、一つだけ違ったことがあった
哀歌
夢主
そういえば、まだ名前を聞いていなかった
名前を聞かずとも、会話が成立していたのだ
今思えば不思議な話だが、
2人でしか話した事がないからである
あの人もまた、私を名前で呼ばなかった
だから私も、貴方と呼んだのだ
夢主
そう言いかけた途端、
ぐらりと部屋が揺れた
夢主
哀歌
すると突然、大きな声が聞こえた
しゅ、襲撃だ!
夢主
哀歌
外に出るための通路を確保しようとしたのだが...
モブ
知らない男の人が、部屋に入ってきた
モブ
哀歌
その人が持つ刃先が、私へと向く。
恐怖で足が動かなくなる
さっと、やっと足が動かせたと思えば、
足元の何かにつまずき、床に手を着くと、ガラスが。
哀歌
そうだ、、あの写真立ての破片だ
このままでは、走って逃げることが出来ない
ましてや、剣など握れない
戦うことも逃げる事もどちらも出来ない
殺されてしまうのか。
この船の中で、友人の目の前で
仕方の無い死として扱われるのか?
コメント
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せっかさんの夢小説は神様です!これからも頑張ってください 応援しています✨