テラーノベル
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文化祭の準備期間に入りクラスは少しソワソワし始めている
けど私はそれどころじゃなかった。
隣の席の理央が窓の外を眺めてふと、首筋に手を当てた。
その瞬間──
酒井葉月
酒井葉月
疲れた時、ちょっと気まずい時に首筋を触る癖。
それは悠翔がしてた仕草だった
酒井葉月
私はほとんど確信していた
けど怖かった
本当に悠翔なら、なんで私に名乗らないの? どうして別人のフリなんかしてるの?
答えが分からないまま、私は目を逸らした
葵
理央が来てから何かが少しづつ変わってる
葉月の笑い方、表情、視線の向き。 それは事故の後消えていた"心の揺れ"だった。
昼休み
葵
高峰理央
高峰理央
葵
それは悠翔がよく言ってたセリフ。 誰も気づかない所をさりげなく指摘する
葵
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