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ミーンミンミンミン
ジワジワジワジワ
天邪 弱
暑い暑い夏の日、僕はいつも通り神社の掃除をしていた。
天邪 弱
ここは昔、とても有名で人に溢れた神社だった。
お祈りをする人だっていっぱい居たし、お賽銭箱も毎回満タンになっていた
…でも、今のような暑い夏の日、急にパタリと人が来なくなったのだ
僕がまだ小さい頃
村の人
嫌われていた僕にも優しくしてくれた村の人がいた。
その人はいつも優しくて、暖かかった。
お母さん
天邪 弱
この頃の僕は年に一回神楽を踊る。みんなには女みたいで気持ち悪いって言われたけど、僕はこの舞が大好きなんだよ。
小忌衣を身にまとって、出番が来るのを待つ
もう日は落ちて、神社の明かりだけが頼りだった
天邪 弱
息を整えて、不安をもみ消す
シャン
シャン
シャン
笛や太鼓の音に合わせて鈴を振るう
いつの間にか揃った息はハッキリとしていて、いつもの僕とは大違い
天邪 弱
??
まぁ…もう神楽なんてやってないけど
天邪 弱
この神社にはもう僕一人しか居ないけど、それなりに充実していたし、不自由もなかった
親戚も居ないし…ここから出るつもりもない。
天邪 弱
小さな冷蔵庫を開けて、冷たく冷えた麦茶を飲む
熱くなった体が一気に涼しくなる気がした
天邪 弱
今はまだ夏休み、まぁ…夏休みだからといって特に予定も無いわけで…
天邪 弱
ここは村から少し離れたところ。勿論スイ◯チやプレ◯テなんてないし…
天邪 弱
天邪 弱
支度を終え、最後に小さな紅い箱に入っているピアスを手に取る。
天邪 弱
天邪 弱
村に行くにはいつも獣道を通らなきゃならない。
枝が絡まって転んだりすることがあるけど、もう慣れた道で迷ったことはない。
元々は道も整備されていて、もっと通りやすかった。
まぁ、通れない訳じゃないし…僕はこれでもいい。
神社から少し進んで、ようやく獣道を抜け出せたと思った頃
天邪 弱
天邪 弱
天邪 弱
天邪 弱
草を掻き分け、進んだ先には見慣れない綺麗な滝があった…
まぁ…俗に言う迷子だ
天邪 弱
一気に不安が押し上げてきて、思わず涙ぐむ。
天邪 弱
その時、急に滝の流れが早くなり、風が木を倒す勢いで吹いた
ビュオーーーーー
天邪 弱
風の強さにバランスを崩し、そのまま滝に落ちる。
天邪 弱
天邪 弱
足を捻って、必死に枝に捕まろうとしたが届く寸前で……最後まで運がなかったなぁ…
ドボン