月音
ついに、b軍の王様の前まで来た。勿論、鶯を守りながら、兵士を倒しながら。
勿論、人殺しに慣れていない私は少しグロ過ぎて吐きそう。それに、兵士の数は凄いから息切れもしてきた。鶯も戦争に協力してくれたが、あまりグロ耐性がないからか涙を流しながら時々、私の名前を呼ぶ。
姉として、慰めてあげたいけど次々と兵士が来るせいで守る事に必死。「大丈夫!お姉ちゃんが何とかするから!」と、早口で言うことしか出来なかった。
月音
そんな事を気にしながらも、ついに王様、ただ1人となった。
鶯
真面目な表情で、汗をかきながら鶯は王様に向かって顔をあげる。私も、心臓の鼓動が早まる。もし、交渉が炸裂した場合の時のために体制を整えた状態で王様に私も顔を向ける。
の透き通った灰色の目の奥に怒りを感じるような気がする。遠くからでもわかる、殺意のような物が出ているような…
b軍 王様
鶯
b軍 王様
高い位置にいる王様が鶯に手を伸ばす。届くはずもないけど、王様は必死に手を伸ばす。それだけ、好きなのかな
鶯
鶯
鶯は目を逸らして、少し下を向きながら言う。王様はポカーンとした表情。私も、その事を自白するとは思わず、びっくりする。
鶯
鶯は丁寧語を使い、王様に説明する。王様は少し、悩んだ顔に少し睨む表情をキープして聞いてくれている
鶯
鶯
鶯は再度、王様に顔を向けて言う。横から見ていると、その目は輝いているようにも見えた。
b軍 王様
b軍 王様
b軍王様は戦ったフィールド内全体に聞こえるような大きい声で叫んだ。遠くにいるみんなにも聞こえたかな。
_それから3日後、同盟を組み、戦場の荒れ果てた地を直す取り組みに入った。
鶯はb軍で王様と過ごすらしい。と言っても、すぐ近くだし、工事(?)の時にも会うし、寂しくない。それより、無事でよかったと安心するくらいだ
ご飯を食べ終わり、お風呂に入り終わり現在は寝る準備。関係ないが、いつまでも無能呼びされ続けて慣れたって感じだ。
月音
月音
今、海月はお風呂に入っている途中。退屈を感じていた私は部屋を片っ端から探しまくると、棚から日記のような物を見つけた。
月音
内容はこの1週間後や1年後の内容。この先の戦争や、この先あった事などが書いてある。現在私達がいる時刻を確認し、この日の内容を確認した。
私のお兄ちゃんにあった。 お兄ちゃんは私が3歳の頃に 家出したお兄ちゃん。どうやら お母さんにストレス発散 として使われ、家出したらしい。 そんなお兄ちゃんは今、日常軍 を立てていた。日常軍は日本国内の中でも1番強いとされている軍。そんな軍に私も入れてもらった。嬉しい。無能呼びも無くなったし、一件落着。
月音
と、考えている内に頭に小さな痛みが走る。ノイズ音がしばらく続く。ノイズ音や痛みが収まると、私の記憶から何かが浮かんだ
その記憶は黄色い髪の男の人。記憶からはその人は6歳位に見える。その人と緑の草の生えた地で仲良く走っている映像。その人の名前は_
と、呟きかけた時だった。窓から強い風が吹く。私は思わず手を顔の前にして守りの体制をとる。何が起こった?その疑問に答えるべく、自然と窓の方向を向いてしまう。そこには、噂をしていた人が現れた。
月音
私は思わず口にする。すると、その人は私に向けて微笑む。ぺいんとさんは窓から降りて私の部屋に入ってくる。私はあまりの馴れ馴れしい関係に困惑し、壁まで下がる。
ぺいんと
月音
どう返せばいいのか分からないが、次々と記憶は浮かび上がる。
とりあえず私はこの人に対して…「ぺい兄」と返せばいいのかな…?記憶頼りで行くとそうなる。
月音
と、記憶頼りでぺいんとさんに鈴菜さんになった気持ちで聞いてみる。この人って、確か日常軍の総統だったよね?
ぺいんと
ぺいんと
と、今にも泣きそうなぺいんとさんに私はあわあわする。ぺいんとさんは目を擦って私に笑顔で顔を向ける。
ぺいんと
ぺいんと
いや、知ってるんですよね〜…だけど、ここはこの体の持ち主、鈴菜の気持ちになって…
月音
今、自分の演技を見て下手だな と、思った人私以外にも居るはずだ。うんうん
ぺいんと
ゾム
ゾムさんの声がドアの奥から聞こえる。ぺいんとさんはその声に驚き、この場から姿を消す。多分、透明化だけど
ゾム
月音
ゾム
ゾムは硬直状態になる。私は焦りながらもニヤリと笑って手をお化けのように顔の前に持っていき、ブラーンと手を垂れ下げる。
月音
そしたら、ゾムは顔を青ざめて汗をかきまくる。「も、もう行くわ」と一声。悪いことしちまったぜ☆なんて考えながらドアを閉める。よし、OK…
ぺいんと
と、じろりとこちらを睨むぺいんとさん。私は目を逸らして口笛を吹く。
ぺいんと
月音
ぺいんとさんは私に近付き、耳元で囁いた。
ぺいんと
いや、急に日常軍に入れと言われてどうすればいいんですかね??
ぺいんと
いつも笑顔でぺいんとさんは言っている。悪意は無い、本当に私…鈴菜さんを少しでも楽にしてあげたいって気持ちが伝わる笑顔。私はそんなぺいんとさんを見て、鈴菜さん的にもぺいんとさんと一緒に行った方がいいと思う…
…って言うのは嘘で歴史を変えたくないからですすみません(((
月音
ぺいんと
ぺいんとさんはニヤリと笑う そして、ぺいんとさんは私の机をあさって紙とペンを用意する
ぺいんと
月音
私は記憶を思いっきり探ってこの子っぽい手紙の書き方を真似する
とりあえず、どうして無能と呼ばれるのか記憶を探る。どうやら、何かしらの戦争の原因が相手軍のお宝で、間違って持ってきてしまって同盟を組むために返そうとしたんだけどもゾムさんが幹部に襲われかけて鈴菜さんが庇ってそのお宝が壊れて完全に相手ブチ切れ状態。その軍は私達が曖昧な同盟を組んでいた軍も多くて結構軍を敵に回したんだって
でもそれだけで「無能」って… 私は考えれば考えるほど腹立つ気持ちを抑えて書き続ける
最後に少し煽り言葉を書いて…完成!!
月音
ぺいんと
ぺいんとさんが両手を使って丸を作る。おそらく、鈴菜さんの記憶の中に同じ格好をしたぺいんとさんの姿が映る。昔はよくやってたんだね
ぺいんと
と、私とぺいんとさんは窓に乗ると
ガチャ
ちょうど、お風呂上がりの海月が部屋に入る。海月は驚いた表情で私達を見る。私は、すっかり海月の事を忘れていて、私の頬に汗がポツッと弱々しく垂れる。
海月
完全なる殺意が感じる。海月の表情は冷静に見えて、瞳の奥には何か燃えている。海月が怒る姿はあまり見ない。貴重映像…
なんて考えていると、私はぺいんとさんにお姫様抱っこをするように抱く。私は一緒驚くが、すぐにこの動揺を収める。ど、どうしよう…
ぺいんと
そう言うと、ぺいんとさんは海月に何かの玉?のような物を弾く。その玉は海月の額に当たると破裂して、海月が倒れる。睡眠薬の成分でも入ってるのかな…?
ぺいんと
ぺいんとさんは窓からぴょいっと降りる。私も、海月を一瞬見てから、それに続いてぺいんとさんに着いて行った
着いた所は厳重な門。奥には綺麗な建物と大きな建物。門の横にはがたいの大きい?警備員が立っている。
ぺいんと
警備員
ぺいんと
ぺいんとさんは私の背中にもたれ掛かる。警備員さんは笑顔で「可愛いです!」と、答える
ぺいんとさんはカードのようなものを見せると目の前の門が開く。私はぺいんとさんに手招きされ、軍の中へと入る。すごい。入った瞬間の空気が凄い
_結構、関係無い話をするが、この軍は全員、完全に仲間に心を許している。嘘偽りのない笑顔、言葉が感じ取られるこの軍は、とても心地が良かった。
ぺいんと
ぺいんとさんは手を振るが、どこに居るのか分からない。と、思ったら一瞬で1キロくらいあった距離を走ってくる。一瞬で走ってくることも1キロ先の人も見えるのも…この世界、何かおかしいよね?(いや転生するだけでおかしいけど)
死神
ぺいんと
死神
死神さんは分かりやすく驚く。死神さん…って日常軍の幹部だよね?確か日常軍の幹部って1人で軍滅ぼせるくらい強いって話…だったよね?この私より小さい人が…?
死神
私はこの人をよくよく見ると、鈴菜さんの記憶の中にぺいんとさんと死神さんと猫のフードを被った人達に囲まれた記憶があった。猫のフードの人は見た目的に…クロノアさん?
月音
そう言うと、死神さんは笑顔になる。なんか、良かったね(他人事)
死神
月音
この傷は他の幹部にいじめられていた…と、伝えると、死神さんの顔が完全に怒ってる。
死神
ぺいんと
満面の笑みを浮かべてナイフを持つ死神さんをぺいんとさんは笑って止める。いや、あの大人数の人達を1人で滅ぼすのは無理確定なので笑い所ではないと思いますね、はい(切実)
ぺいんと
どうやら、死神さんの能力は「人を操る」と「人の能力をコピーする」らしい。結構強い感じがするけど、操る人数は3人までだし、自分より弱い人にしか反応しないらしい。人の能力をコピーするのも、コピーする人の力の½しか与えられないらしい。それでも、十分強いけど
人の能力のことについて詳しく説明すると、例えばAさんの能力が火でパワー?が50とします。そして、その人の能力をコピーすると、死神さんにはパワーが50の½、25だけ与えられます。だから、例えば弱い人の能力のパワーが4だとすると、死神さんには2だけ与えられます。なので、コピーの回数は決まってませんが、強い人にコピーをしないと意味がありません(主からの伝言でした読んでくれた人神)
月音
死神
死神さんは急いで走り出す。ぺいんとさんは「着いてきて」と言い、私の前に移動して歩き出す。私もぺいんとさんに続いて歩き出す
月音
治療員
月音
私は死神さんにここに入れと言われ、入ると、ここは治療室だった。ここで傷を癒してくれたり、色々としてくれる治療員はとても気が弱かったが、その分、とても優しい人物だった。
治療員
月音
治療員
死神
治療員
死神
死神
月音
私は死神さんに手を引かれ、そのまま引きずられるように着いていく。背は小さく、幼いけど、何だか頼もしい。私は少し微笑み、死神さんに着いて行った。
ぺいんと
ぺいんとさんと猫の被り物、多分、クロノアさんと多分、トラゾーさんの2人が居た。凄い。今思えば、私なんて経験しているんだ。
ぺいんと
ぺいんとさんがそう言うと、私に視線が集まる。あ、私からなんですね、と言う視線を浴び、私は一つ咳払いをし、口を開く。
月音
それっぽいことをいうと、クロノアさんが立ち上がる。何事かと思えば
クロノア
月音
クロノア
そういう事か この人は…記憶によると、あの記憶だよね。ま、まぁ、覚えてるって言おうかな。
月音
クロノア
クロノアさんは嬉しそうに微笑む。良かったね…と、何処にいるかも分からない鈴菜さんに語りかける。
クロノア
月音
トラゾー
月音
ま、マジか…私こんな人達と実際に会える事出来んの?と、内心ビビる。顔に出てないかって言うだけが心配。
ぺいんと
_と、こんな感じでぬるりと終わった会議。少し緊張しながらも、日本1位というのもあってベットが豪華。
色々と溜め込んだせいか、ふかふかなベットは天国のような心地良さを感じた。そのベットに身を委ねて居ると、気付けば心地良さに寝ていた。
コメント
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同盟組めてよかった!!! おめでとう!!! だけどついに月音ちゃんはぺんちゃん率いる日常軍へと…… 歴史改変したらタイムパラドックス起きちゃうしその判断は正しかったのかもな月音ちゃん。だけど海月くんやゾッゾは……悲しいけど歴史のためだ……影から応援してるよ。 さて日常の人たちとはどのような事が起きるのだろう……次回も楽しみです!! 次は現代の方だね。待ってます!