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どの質問にも春菜が「こうかな?」と思う答えへと10円玉を動かす
それをみて、明日香と愛美はきゃーっとわきたった
だけど、2人が盛り上がれば盛り上がるほど、春菜は段々むなしさと罪悪感に胸が痛くなってくる
2人はまだ質問したいことがたくさんあったようだったけれど、春菜はもう終わりにしたかった
春菜
もうやめようという空気を忍ばせてそう聞いてみたのだけど、こっくりさんが本当にいると信じ切っている2人は、「えー、まだ聞きたいことあるもん」とやめたくないようだった
これじゃあ、まだまだ帰れそうにない
いい加減うんざりしてきた春菜は、10円玉を動かすのをやめた
春菜が10円玉を動かさなければ、こっくりさんはなにも答えることはない
そうなれば、つまらなくなってみんな帰ろうとするだろうと考えたのだ
しかし……
春菜
春菜は10円玉を動かしていないのに、まだ3人が置く10円玉は質問の答えに向かってゆっくりと滑っていく
誰が動かしているの?こっくりさん?と考えて、春菜ははっと気づく
春菜
いま10円玉を動かしているのは、この2人のどちらかにちがいない
もしかすると2人ともかも
2人も私と同じことしてたんだね、そう笑って言おうとしたときだった
教室の窓ガラスに、バンバンバンという叩きつけるような音が響く
思わず10円玉から手を離して、立ち上がる3人
窓の方を見ると、窓ガラスに泥の手形がたくさんついていた
明日香
愛美
もしかして、こっくりさんの仕業!?
と怖がる春菜たちだったが、すぐに窓の外から男子たちの笑い声が聞こえてきた
窓の下から顔を出したのは、クラスの男子たちだ
男子たちは窓につけた泥の手形の向こうで、春菜ちの慌てぶりがおかしくて仕方ないと腹を抱えて笑っていた
明日香
すぐに怒った明日香が窓を開けて、男子たちを怒鳴りつける
クラスの男子
クラスの男子
クラスの男子2
クラスの男子2
達也
達也
まだ明日香が怒鳴り足りないと息を吸いこんだとき、教室の入り口から大きな音がした
(-ロдロ-)ゞ
(-ロдロ-)ゞ
全員がびくっとして一斉にそちらへ目をやる
教室の入り口で仁王立ちするように両手をを組んで立っていたのは担任の先生だ
(-ロдロ-)ゞ
(-ロдロ-)ゞ
下校時刻過ぎて残っていたのも、窓が泥だらけになっているのも本当のことなので申し開きのしようもない
みんなしゅんとなって頭を下げる
ミンナ(°∀° )/
(-ロдロ-)ゞ
(-ロдロ-)ゞ
先生に言われて、男子たちも「はーい」と口々に答えるとホースや雑巾を取りに行く
春菜
春菜
春菜
春菜
明日香
愛美
達也