テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ことみ
64,118
みちょ
2,056
このは
23
#らん嫌われ表現有り
俏亜
74,562
そして待ちに待った始業式。
朝食を摂って、着替えを済ませて、ランドセルを背負った らん を激写したのは上兄弟三人。
お前ら……と なつ は呆れた表情をしたのは仕方ない。
始業式とHRだけ。
そのためだけに学校に行くのは正直面倒だけれど、教科書とかも配布されるし仕方のない事だった。
らん はHRの時に転校生として紹介されると言う事で職員室に預けて来た。
大丈夫だろうか……大人しか居無い場所に置いて来てしまった訳だけれど…。
教師
なつ
なつ
教師
クラスメイト
何故か呼び出しを受け、なつ は教師の後を付いていくことになった。
自分よりも、はるかに大きな人たちが沢山。
ぎゅう、と なつ がくれたネックレスのペンダントを握る。
職員室に預けられるときに、大丈夫か、と なつ に問いかけられた。
本当は怖くて、離れたくなくて、ずっと一緒に居て欲しくて。
…でも、それは なつ にとって迷惑でしかないし、重荷でしかない。
慣れて行かないと。
だから、大丈夫、って答えた。
らん
教師
らん
教師
らん
怖い、怖い、怖い。
頷かないと、返事をしないと。
怒られる、殴られる、蹴られる。
教師
教師
スッと目の前の教師が手を上げたのが見えて反射的に目を瞑る。
首に触れる感覚がして、そうして何かが無くなった。
ハッと瞳を開けば、教師の手には らん の首元を彩っていたはずの二連チョーカーがあった。
教師
教師
らん
教師
やだ、持って行かないで。返して
教師
教師
教師
らん
教師
教師
らん
教師
いやだ、いやだいやだいやだ
らん
伸ばされた手を振り払って、なつ の名前を叫んで、職員室の隅で蹲る。
教師
教師
教師
教師
教師
教師
教師
意識が遠のく。
遠くの方でそんな怒号が聞こえてくる。
震える体を抱きしめて、縋りつく相手が居無くて、止まる事の無い涙を流し続けていた。
職員室は異様な光景だった。
奥の隅の方に教員が全員集まっており、ここに なつ を連れて来た教師は、その対角の隅を掌で指す。
らん
なつ
なつ
一体何があってこうなったのか。慌てて近づいて肩に手を触れれば、異様な程怖がって なつ の手を振り払う。
なつ
なつ
なつ
らん
なつ
らん
小さく首が盾に振られた。
なつ を認識出来たならこっちのもんだ。
なつ
らん
なつ
らん
なつ
らん
なつ
大袈裟なくらいに なつ も深呼吸をして らん に合わせて貰う。
数十秒程で らん の呼吸が安定し、ボロボロと涙を零しながら なつ を見つめた。
なつ
なつ
らん
だが最初の内は大丈夫だったのだろう。呼ばれるまではかなりの時間があったし。
そう考えて、らん が仕切りに首元を気にしているのが見えて手を退かす。
なつ
教員を睨み付け らん を抱きしめながら問い掛ければ、一人の女教師が近付いてくる。
ここに通って三年丸っと、見た事無いので新任教師だろう。
震える手に持ったネックレスを渡してくるのでソレを奪い取った。
なつ
教師
なつ
なつ
教師
なつ
教師
教師
最初の内は大丈夫だった。
けれど、ネックレスを取られて崩壊してしまったのだろう。
少しだけ らん から離れてネックレスを付けてやれば、ほんの少しだけ体の強張りが無くなった。
なつ
教師
教師
なつ
教師
なつ
教師
教師
教師
少しだけでも らん を寝かせた方が良いだろうのでその選択は有難い。
ちなみに、なつ が教師に恐れられている訳では無い。
六奏家の人間は入伊須家の人間と血の繋がりがあるので恐れられているだけだ。
端的に言うなれば、ないこ が最強と言う事。
保健室で らん に仮眠を取らせて、HRが始まる少し前に担任が呼びに来た。
なつ は紙業式前に一度入ったけれど、担任が呼んだら入ることになり、廊下で待っている。
なつ
なつ
らん
少しだけ震えているのが分かって優しく声を掛ける。
今は手を繋いでいる状態。
授業を受ける時は流石に手を繋げないので、そこは慣れてもらうしかない。
教師
声が聞こえて来て らん の様子を確認してから扉に手を掛けた。
らん
その声を聞いて扉を開け、教卓の横まで移動する。
クラスメイト
クラスメイト
声の多さにビックリしてしまったのか なつ の背後に隠れてしまった。
教師
なつ
らん
担任を見て首を横に振る。
それを見た担任がコクリと頷いてチョークを持ち、黒板に大きく らん の名前を書いた。
教師
教師
教師
教師
教師
教師
らん
駄目だ、完全に固まってる。
なつ
なつ が代わりに答えて手を引いて空いている席へと向かう。
窓際の一番後ろの席だ。
一番窓際に らん を座らせ、その隣に なつ が座る。
教師
教師
クラスメイト
教師
それから様々な科目の教科書が配布され、一つ一つに名前を書いていくと言う時間が設けられる。
全て終われば都合が良い様に丁度良い時間。
帰宅の挨拶をして担任が出ていくと、各々ランドセルを背負って帰宅の準備を始めた。
クラスメイト
なつ
クラスメイト
なつ
なつ
そうだよな?父の弟の子供である事は確定しているんだから、実際は従兄弟であってるよな…?
クラスメイト
らん
なつ
クラスメイト
クラスメイト
らん
クラスメイト
流石。このクラスは大分陽キャが集まっているけれど、聞き分けの良い奴らばかりなので らん の周りを囲んだりしない。
自分の席に座って、らん と なつ の方を向いて声を掛けて来る程度にしてくれている。
きちんと らん が考えて反応する間も持たせようとしているから本当に良い奴らだ。
一部の奴らはちょい問題児で有名だけれど…。
また明日ね、と大半の女子と男子が帰り、なつ と仲の良い男子がランドセルを背負って近付いてくる。
クラスメイト
なつ
らん
ぐいぐい、と袖を引っ張られて近付いて耳を口元に寄せる。
らん
なつ
なつ
クラスメイト
なつ
クラスメイト
クラスメイト
らん
なつ
クラスメイト
らん の事もあるし、そろそろキッズ携帯だけでも買い与えてくんねぇかなぁ……そう考えながらランドセルを背負って、らん の手を引いて友達と一緒に公園へと向かった。
コメント
1件
ああ〜もう!らんくんがアクセサリー取られてパニックになっちゃうシーン、胸がギュッてなったよ😭💔 でもなつがすぐ駆けつけて呼吸合わせて落ち着かせるとこ、尊すぎでしょ…!兄弟愛が尊い…!クラスの子たちも優しくてほっこりした〜🌸 らんくん、少しずつ慣れていけるといいね!次話も楽しみにしてるよ〜✨