テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
紫桃
スマホが震えると共にピロンという音が鳴り、俺の元に新着メッセージが届いた。
ホーム画面には、「今から会える?」という単発的な文章が映っている。
片手で雑に入力して、俺が送った言葉は「うん」の二文字だけだった。
———…待ち合わせの場所に着き、先に到着しているソイツの所まで足を運んだ。
硬い木製の椅子に腰掛け、桜色の瞳と目線を合わせる。
🌸
📢
🌸
📢
🌸
眉をハの字にしながらも、不器用な笑顔で奢りを承諾してくれる。
ピッ、という音の次にピンポーンと無機質な音が店内に響いた。
📢
パンケーキをナイフで切り、口に運んだ。甘い香りが口いっぱいに広がる。
🌸
何やら言いにくそうに目を逸らす。 なんなん、と少しイラつきながらも返答を待つ。
🌸
📢
🌸
📢
🌸
俺の鋭い言葉に驚きながらも笑う。 そして、ゆっくりと真剣な表情になっていくらんの瞳に捕まった。
どうやらかなり大事な話っぽいので、聴いてやることにした。
🌸
弱々しく震えている声。 おいおい、いつもの落ち着いた声はどうしたよ…なんて、少しばかり心配する。
🌸
📢
耳まで真っ赤にして、俯くらん。
嫌でも分かる。この「すき」はlikeじゃなく、loveの方だってこと。
📢
これは困った。 男から告白されたことなんてねぇし、もちろん、男を好きになったことはない。
らんのことは好きだが、あくまでもそれはメンバーとして。
📢
そう言うと、らんは微笑んだ。 だけど、その瞳はぐらついていて悲しみが現れている。
🌸
📢
らんは桜色の瞳を細めて笑う。その表情に、少し心が痛んだ。
——…あの後、らんに告白されたことは誰にも言っていない。 言う必要性が無いし、なにより本人が傷つくだろうから。
部屋にはパソコンで作業する音だけが響く。脳裏にはまだ、あの悲しそうならんが焼き付いていて、あまり集中できない。
カチッとエンターキーを少し強めに押し、パソコンを閉じた。
📢
時計を見ると18時を回っている。 そろそろ晩飯にしようと思い、ソファから腰を上げる。
すると、スマホがその行動を阻止するかのようにピロンッと音を立てた。
📢
少し動揺しながら、送り主の名前をボソリと呼ぶ。 らんからのメッセージは「一緒に飲も」という一言だけ。
この際、この気まづさをどうにかしようと俺はポンっとクマのOKスタンプを送った。
ピンポーンと無機質なインターホンの音が廊下に響き渡る。 インターホンの先から「入っていいよ」という許可が降りたので、ドアノブに手をかけ、ガチャリという音と共に扉を開けた。
📢
🌸
らんは至って普通でむしろ機嫌が良さそうにも見えた。 テーブルの上にはすでに酒とつまみが用意されており、俺はらんと対面するようにカーペット越しの床に座る。
📢
🌸
🌸
こちらの様子を伺うように首を傾げて、にんまりと口角を上げるらん。 振られた側とは思えない態度を見せられ、心の中ではホッとした。
📢
🌸
🌸
📢
お得意の耳が痛くなる程の高音で叫ばれ、鼓膜が震える。 コイツなりに場を明るくしようとしているのだろう。仕方なく、このテンションに付き合ってやることにした。
——…もう何杯飲んだろう。 視界がぐらぐらと揺らめき、体は熱を帯びて火照っている。
らんを見ると、余裕そうに俺を見ながら嘲笑っている。
🌸
📢
正確には飲まされた。という方が正しいだろう。次から次へと酒を渡してきたのはコイツだ。
🌸
📢
声が低くなったかと思うと突然腕を引かれ、らんの顔がどんどん近づく。 気が付いたときには、すでに唇が重なり合っていた。
📢
抵抗するが、なかなか離してはくれない。テーブルに置いてあった酒の空き缶がカランと音を立てて倒れていく。
部屋にはリップ音が響き、その音がとにかく耳に残る。
🌸
先にギブアップしたのはらんの方でパッと口を離した。 息を整えながら、こちらを見つめる。
📢
📢
咄嗟に出た言葉。ほぼ怒鳴るに近しい声色でらんに言った。 らんは俺の声に少し肩をビクつかせたが、キッと俺を睨んだ。
🌸
🌸
🌸
話しながら、俺に迫ってくる。 俺たちの距離にテーブルは無い。らんが俺の腹へと乗ってきた。
🌸
らんの瞳が潤む。コイツが今までどれほど気持ちに蓋をしてきたのか分かる。 ただ、俺が爆発の引き金となってしまったのだろう。
📢
🌸
🌸
喋らせねぇぞ、と言うように口を塞ぐ。らんの下唇を噛んだり舐めたりしている内に強張っていた口が緩む。 そこにすかさず、舌を入れた。
🌸
🌸
甘い声と口内で涎が絡み合う音が部屋を満たす。らんと俺は酒臭くてとてもじゃないがいいキスとは言えないだろう。
🌸
キスをしたままらんの両手首を掴み、硬い床へと押し倒す。
🌸
頭を軽く打ったことで顔を歪ませるが、文句も言う隙は無いだろう。
らんが俺の横腹を足で蹴る。 かなり強めなため、苦しいのだと察した。 だが、そんなのは無視して俺はさらに深く口付けた。
🌸
苦しそうに足をバタバタさせ、手をピクピクさせている。その一つ一つの行動がなんだか可愛く思える。
🌸
🌸
流石にそろそろやばいと思い、離してやった。らんは俺の下でケホケホと咳をして、必死に酸素を体内に送り込んでいる。
🌸
涙が重力に従って、床の方へと流れていく。その行き先を目で追いながら言った。
📢
📢
🌸
突くたびに絶頂を繰り返す。 室内にはらんの喘ぎ声と水音が響き渡る。
🌸
🌸
📢
🌸
📢
らんを嘲笑いながら、腰を沈める。 らんは瞳を大きく見開いて、俺にしがみついてきた。
🌸
🌸
📢
🌸
🌸
🌸
焦点の合ってないらんの手はふよふよと宙を空回りする。 その手をそっと取って、優しくキスを落とした。
🌸
🌸
思いきり奥を突いた。らんは腰を浮かせて目をぱちぱちしている。
🌸
俺の名前を何度も呼びながらぼろぼろと大粒の涙を溢す。その姿があまりにも無様で、愛おしくて。
📢
俺は、まんまとコイツの罠にハマってしまった。
コメント
4件
ほしのが求めていたやつすぎてなに? ぶっ刺さりすぎて食べてたサンドイッチ床に落とした責任取れ 強気な桃さんが結局負けちゃうのだいすきな展開でもう、、、😭💖(悶え) あまあまな紫桃もいいけどやっぱこういう雰囲気が堪んない😻😻♥ れなちゃんの紫桃ご馳走様でした🍚⭐︎