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ゆでたまご
53
天雲玲
12
だいぶ奥まで来た
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莉犬くんは少し安心していた
でも俺は安心できなかった
さっき言われたことが 気になる
嫌われたくなくて
怖くて
少し強めに聞いた
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一気に不安が押し寄せてきた
このまま殺されるかも
嫌われるかも
もういっしょにいられないかも
心の中はパニック状態
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フードに手をかけてきた
こんな耳は見られたくない
パニックになっていたのもあって
莉犬くんの手を思っきり退かしてしまった
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莉犬くんは悲しい顔をしなかった
そのまま落ち着いた声で言った
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そう言って
自分の帽子を取った
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莉犬くんの頭にはケモ耳があった
俺はびっくりして固まってしまった
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莉犬くんは俺のフードをゆっくりとった
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そして笑顔で言った
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一瞬で不安だった心が解放されたように すっきりした
不安だった思いも怖かった思いも全部なくなった
そして安心できた
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初めての友達で
初めて同じ人狼と会って
初めて心を許せた
俺を初めて救ってくれた
莉犬くんは俺にとって特別で大切な友達
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もちろん好きに決まってる
けど、恥ずかしい
こんな所で照れてちゃダメだ
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これ以上迷惑はかけられない
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俺は莉犬くんとは別の方向に逃げた
rn 視点
ぷりちゃんが逃げた方に 村の人が一斉に追いかけていく
槍、 ナイフ、 鞭、 斧 . . .
沢山の 武器を持って 1人の人狼を 殺しにいく
rn
ぷりちゃんを助けたいのに
怖くて足が動かない
村人に追いかけられているぷりちゃんは
まるで、 昔の自分を見ているようだった
ぷりちゃんが殺されたらどうしよう
帰ってこなかったらどうしよう
不安だらけ
ぷりちゃんの背中がどんどん小さくなって
見えなくなっていく
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今はぷりちゃんを信じるしかない
約束したから
絶対に帰ってくる
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コメント
5件
うぅぅぅぅ…😭 帰って来れる世界であってほしい…けど…
うわぁ…第4話、胸がいっぱいになったよ…😢💭 ぷりちゃんが「俺、1人じゃなかったんや」って気付けた瞬間、じんわりきちゃった。莉犬くんも同じ人狼で、しかも「おそろいだね」って笑顔を見せてくれたのが、すごく優しくて温かかった。 でも最後の追跡シーン、ぷりちゃんが逃げる背中を莉犬くんが見送るしかないの、切なくて苦しい…「絶対帰ってきてよね」って祈るような言葉が刺さる。 次、2人が無事にまた会えますように。待ってるよ、続き…!