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やっぱり話作るのうまいね(>_<)引き込まれる…
望月 京香
望月 京香
そう問えば、先輩は
伏せ目がちに微笑んだ.
誠
そう言った先輩は立ち上がると
″ ちょっと行ってくるね ″ と
扉へと駆け出した.
望月 京香
そう叫んだ私へと、振り返る先輩.
望月 京香
誠
望月 京香
望月 京香
望月 京香
それから先輩は
誠
そんな言葉と笑顔を
私に残していった.
◇
一人取り残された私は
もう見えなくなってしまった、
先輩の背中を瞳の奥で見ていた.
◇
いつから先輩を
好きになったのか解らない.
少しでも、近づきたくて.
けれど彼女の声と似ている私と
話すたび、先輩は彼女を思い出し
目の前にいる私なんて
見えなくなってしまうんじゃないかと
悲しくて仕方なかった.
__ねぇ、先輩.
嘘つきな後輩を許してください.
先輩にはあんなこと言ったけど
私はそんなことできない.
″ 好きな人が遠くに
行ってしまうとしたら ″ 私はきっと
見ていることしかできない.
だって、先輩には
笑っていて欲しいから.
◇
◇
ガラッと扉を開ける音と共に
先生が入ってきた.
先生
先生
先生
先生
そう言って、先輩を探す先生を横目に
私はグラウンドを見た.
望月 京香
望月 京香
望月 京香
望月 京香
先生
険しい表情をした先生の顔が
なんだか可笑しくて、私は笑った.
望月 京香
望月 京香
そう言えば先生はまた何か言ってきて
失恋の余韻にすら
浸らしてくれないこの状況に
私は ″ どうしたものか ″ と
ため息をひとつを吐いた.
end.
読んでくれて📖 ありがとです!!😂 ぜひ他のも 見てみてください!!💨