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こんばんは、皆さん。

一年中帽子被ってる鹿氷姫 永登(シカズミ エイト)です。

何故こんな病に陥れられなければ行けないのでしょうか。

《獣人角生病-ジュウジンカクハビョウ-》

その名の通り、獣のなり掛けの状態になる病。基本的には角だけだが、非常に珍しいケースで尾も生える。現在の医学では、1万人に1人の確率でこの難病に掛かるとされている。

そんな病に掛かり、しかも尾まで生えるとか…俺不幸すぎんだろぉおお!!?

年中帽子!?年中長ズボン!?地獄か何かか!?

いやもうキツいってぇ〜…夏が1番キツイじゃん…

だって!俺の獣人角生病の動物は!

トナカイなんだよ!?

速く走れるのはいいけど(時速80キロ)速すぎんだよ!

え、何?車でも追いかけりゃいいの!?

鹿氷姫 永登

はぁ…

誰もいない校舎裏で1人溜息をつく。

一応付け足すと、俺はゲイだ。

鹿氷姫 永登

(あーあ、何かいい出会い無いかなぁ…)

ガサッ

草のなる音が聞こえて、その方向に目をやる。

館田 春

おい、寒がり屋。火ぃ持ってねぇか。

「良い」出会いが欲しいとは望んだけど、「悪い」出会いは望んでないよ!?

何!?俺このヤンキーにボコられなきゃ行けないの!?神様どんだけ残酷なんだよ!

館田 春

持ってねぇんか、持っとんのか。

鹿氷姫 永登

ももももも持ってないです…

誰かヤンキーと話した俺を褒めてくれ。

館田 春

チッ…隣座るぞ。

鹿氷姫 永登

えっ…

館田 春

座ったらいけんのか?

鹿氷姫 永登

いえ別に…

館田 春

寒がり屋、なんでそんな格好してんだ?

鹿氷姫 永登

寒がり屋だから…

館田 春

いや説明がつかねえよ。寒いならマフラーやら手袋やらあるだろ。帽子に長ズボンってなんだよ。

鹿氷姫 永登

その手があったか…

館田 春

考えりゃわかんだろ。

鹿氷姫 永登

そ、そうだね…

館田 春

寒がり屋。名前はなんてんだ?

鹿氷姫 永登

し、鹿氷姫 永登…

館田 春

俺は館田 春(カンダ ハル)だ。それにしても鹿氷姫って珍しい名前だな?

鹿氷姫 永登

よ、よく言われます…

館田 春

お前、俺と連む気ねぇか。

鹿氷姫 永登

えぇ!?

館田 春

だから、ダチになる気ねえか、って聞いてんだ。

鹿氷姫 永登

な、なります…

学校で初めての友達が…ヤンキーって…

ヤンキーって…

音夢井 文

春…?こんな所で何してるの…?

まっったヤンキー来たァァァー!?

館田 春

おう、文。

音夢井 文

その子、何?

館田 春

友達。

音夢井 文

あ、そなの。また春は二股してるのかと思って…

館田 春

俺は彼女いるからな?一途な俺になんてこと言うんだ。

音夢井 文

一途…なのは分からないけど、君の名前を教えてくれないかな?

鹿氷姫 永登

あっ、鹿氷姫 永登って言います…

音夢井 文

僕は音夢井 文(ネムイ フミ)だよ。よろしくね。

館田 春

こいついつも眠そうだけど、頼りにはなるから何かあれば頼れよ。

鹿氷姫 永登

は、はい!

音夢井 文

そうだねぇ、僕の方がいいよ。春は頼りにならないから。

館田 春

ひでぇ。

音夢井 文

そう言えば、今日マラソンだよね?永ちゃんもサボり?

いきなりあだ名!?

鹿氷姫 永登

い、いえ…訳があって…

音夢井 文

ふーん。無理には聞かないけど、困ってる事があったら言ってね。

鹿氷姫 永登

はい!

館田 春

お前、俺と文の扱い違くね?

鹿氷姫 永登

そ、そんな訳…

館田 春

あるだろ。

音夢井 文

あるよねぇ。

鹿氷姫 永登

あるのかぁ…

春&文

自覚してない!?

この二人は、怖そうに見えてとてもフレンドリーで、直ぐに仲良くなれた。

ここが俺の居場所だ、って初めて思った。

館田 春

…と。永登!

鹿氷姫 永登

わぁあ!?

突っ伏して寝ていたせいか、涎が垂れていた。それに気付き急いで拭いた。

鹿氷姫 永登

ビックリしたぁ〜…

館田 春

そもそも学校で寝んなよ!?

音夢井 文

春がそれ言う〜?

館田 春

まあな。で、どうするよ。

鹿氷姫 永登

え?

音夢井 文

はぁ…春は主語がないなぁ…

音夢井 文

あのね、今度遊びに行かないかって言う話だよ。永ちゃんはいつ遊びに行ける?

鹿氷姫 永登

あ、明日なら…

館田 春

土曜だな?決まり。

音夢井 文

何時に集まる〜?

館田 春

適当に10時な。

鹿氷姫 永登

!?

音夢井 文

適当はダメでしょ。永ちゃんは何時くらいが良い?

館田 春

文、お前永登に贔屓し過ぎ。

鹿氷姫 永登

何時からでも…

館田 春

じゃあ10時な?

鹿氷姫 永登

アッハイ。

音夢井 文

じゃあ、また土曜に会おうか。

ー家ー

鹿氷姫 永登

(もう夜だ…)

夜空に煌めく星は、いつもより輝いて見えた。

それはとても綺麗で、一瞬で魅入った。

もう寝なければ。

朝の光がカーテンの隙間から漏れる前に。

ー朝ー

鹿氷姫 永登

ここ…かな?

辺りを見回して見ても、何処にもいない。

鹿氷姫 永登

えぇ…?

館田 春

お、居た…ってやっぱり寒がり屋か。

仕方ないでしょ!?だって獣人角生病だもん!トナカイだもん!

尻尾は生えてるし角は凄くデカい(何と作者という魔法の力で角が小さくなってまふ。)し本当に暑い!

秋でこんなに暑かった事なんて1度もなかったわ!

もしかして今…誰か花札をイメージした?俺トナカイだから!鹿じゃないから!

音夢井 文

永ちゃん…

音夢井 文

何一人で百面相してるの…

鹿氷姫 永登

え゛っ…

俺そんな顔に出てるの!?

館田 春

気付いてねぇんか。この鈍感童貞が。

鹿氷姫 永登

どど童貞!?今関係ないでしょ!?

館田 春

チェリーボーイ。

音夢井 文

チェリーボーイ。

鹿氷姫 永登

チェリーチェリーうるさいよ!?

音夢井 文

やっぱり永ちゃんのツッコミ最高だねぇ。

館田 春

うるさいよって言うけど永登の方がうるさいぞ?

鹿氷姫 永登

黙らんかこの筋肉ゴリラ!

館田 春

筋肉ゴリラ…

音夢井 文

確かにwそれより、初めの頃より随分と慣れたねぇ。良かった良かった。

館田 春

あー。昔ビクビクしてたな。産まれたての子鹿みたいに。

俺はトナカイだっての!

鹿氷姫 永登

そんなことより早く遊ぼう。どこ行くか知らないけど。

音夢井 文

あ、僕が今日の予定立てておいたよー。

鹿氷姫 永登

流石文ちゃん!

館田 春

何時からちゃん呼びに。

音夢井 文

え、結構前から…

館田 春

俺の時だけ筋肉ゴリラかよ…

鹿氷姫 永登

だって、そうじゃん。

音夢井 文

うん。それは僕も同感。

館田 春

お前らなぁ!

鹿氷姫 永登

わー!逃げろー!w

音夢井 文

キャー、コワイワー

館田 春

その棒読み感腹立っつ!

鹿氷姫 永登

もう早く行こ!どこ行くの?

音夢井 文

カラオケ。

鹿氷姫 永登

カラオケ!?

館田 春

俺行ったことねえ。

永登&文

はぁぁあ!?

そんなこんなで、楽しい一日を送れました。

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