実家の前
巳間豆みちヱ
ミラ
ミラ
巳間豆みちヱ
本当は言えない
インターホンを押すのが怖いことなんて
この先が別世界なことは知っている
私がいるべき場所じゃないのは知っている
でもここまで来たなら押さないといけない……
みちヱさんの為にも、ここは私が勇気を出して──
ピーンポーン
心拍数が上がっているのが分かる
汗がだらだらと出てきて体は震え、目は安心して瞬きもできず、、、
今、自分が弱いことを叩きつけられてしまった
ガチャ
ドアが開いた
ミラ母
ミラ
ミラ母
巳間豆みちヱ
ミラ母
巳間豆みちヱ
ミラ母
ミラ
久々に踏む実家の床は意外にもすぐに足に馴染んだ
足から全身へと馴染んだ
あの頃が懐かしい
ミラ
ミラ
リビングには正直言って行きたくない──正確には受け入れられないのだが、もう後戻りは出来ない
ミラ
この先に広がる別世界が怖い
巳間豆みちヱ
ミラ
咄嗟に誤魔化すことしか出来ない
巳間豆みちヱ
巳間豆みちヱ
巳間豆みちヱ
巳間豆みちヱ
ミラ
みちヱさんにも心配された
これはもう開けるしかない
そう思い、ドアの取っ手を掴み
リビング(茶の間)
ミラ
想像していたよりも強い吐き気と懐かしさが襲い掛かった
ミラ
巳間豆みちヱ
まるで当時のまま、時が止まったかのような異様な雰囲気だった
でも違う所があった
そう、かつての友達が皆遊びに来ていたのだ
カイ
常子
憂
Mira
巳間豆みちヱ
ミラ
友達も変わらないようだ
皆、時が止まったように変わらない
ミラ母
巳間豆みちヱ
ミラ母
ミラ
ミラ母
ミラ
ミラ母
お母さんも相変わらず若い
きっとお父さんも若いんだろう
巳間豆みちヱ
ミラ
カイ
常子
常子
カイ
Mira
憂
いつも通りの会話だ
そういえば都会暮らしを初めてから、こんなふうに団らんすることはなかった
良い機会だからこの際いっぱい喋ろうと思う
ミラ
カイ
常子
憂
Mira
ミラ
Mira
憂
ミラ
ぶっちゃけ天気は凄く心配だった
なぜなら天気のせいであの悲劇が起こってしまったからだ……。
コメント
5件
みんな可愛い😍
不穏きたー……ここからの展開たのしみ