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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ガラガラッ

惣那 えと

………

惣那 えと

ポロポロ

言えない

こんな事言ったら…

余計涙が止まらない

惣那 えと

ゲホッ…グスッ…

惣那 えと

……

なんで、

神様、私は何かしましたか?

なんでこんな

余命宣告なんてされなきゃいけないんですか?

惣那 えと

ゲホッゲホッゲホッ…グスッ…グスッ…

惣那 えと

…ゲホッ

言った方が

楽なのかな…

ガチャッ

紫音 ゆあん

ただいま…

ゆあんの母

おかえり

ゆあんの母

えとちゃん大丈夫だった?…

紫音 ゆあん

分かんない…

紫音 ゆあん

気持ちが落ち着いたら話すって言ってた…

ゆあんの母

そう…

紫音 ゆあん

ちょっと部屋で休んでるね…

ゆあんの母

うん…

ドタドタドタ…

バタンッ

紫音 ゆあん

………

紫音 ゆあん

俺に言えないことってなんだろう……

あの時、結構焦っていたように見えた

紫音 ゆあん

なんか悪いとこでもあったのかな……

惣那 えと

通話終了

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紫音 ゆあん

!!!

ピッ

紫音 ゆあん

えと!!

惣那 えと

「………ゲホッゲホッ」

紫音 ゆあん

気持ち落ち着いたか…?

惣那 えと

「…ゲホッ…落ち着いては…ないかな…ゲホッゲホッゲホッ」

惣那 えと

「あのね…ゆあん……ゲホッゲホッ」

紫音 ゆあん

………

惣那 えと

「私ね……ゲホッグスッ……」

紫音 ゆあん

うん……

惣那 えと

「余命宣告されちゃったっ、グスッグスッ……ゲホッゲホッ」

紫音 ゆあん

は?…

一瞬何を言われたのか分からなかった

紫音 ゆあん

余命……宣告……

惣那 えと

「医者の…ゲホッグスッ…」

惣那 えと

「見立てだと…ゲホッゲホッグスッ」

惣那 えと

「…ゲホッ…あと2月も…ゲホッ…」

惣那 えと

「もたないどろうって、…ゲホッゲホッグスッグスッ」

紫音 ゆあん

………

二月ももたない……?

二月も経てば

もう話せなくなるのか……?

もう会えなくなるのか……?

一緒にお昼食べて、ゲームして

そんなこともできなくなるのか……?

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!

紫音 ゆあん

……

紫音 ゆあん

辛かったよな……

惣那 えと

「…ゲホッゲホッグスッグスッ」

紫音 ゆあん

じゃぱぱ達には言うか…?

惣那 えと

「言った方が楽かなっ、グスッグスッゲホッ」

紫音 ゆあん

……言わないと…

紫音 ゆあん

余計に悲しくなるな…

惣那 えと

「そっか…ゲホッゲホッグスッ」

紫音 ゆあん

……

惣那 えと

「じゃあ言うね…ゲホッゲホッゲホッグスッ」

紫音 ゆあん

…あぁ、

紫音 ゆあん

退院はいつなんだ…?

紫音 ゆあん

ずっと病院か…?

惣那 えと

「…今んとこ…ゲホッ…ゲホッ」

惣那 えと

「6月の上旬…ゲホッ…には一応少しなら動いてもいいって、…ゲホッゲホッグスッ」

紫音 ゆあん

「そっか、…」

紫音 ゆあん

「…明日にでも…」

紫音 ゆあん

「お見舞い行くな…」

惣那 えと

「ゲホッ…ゲホッ…ありがとう…ゲホッゲホッゲホッグスッ」

紫音 ゆあん

「じゃあ、…」

惣那 えと

「うん…ゲホッ…ゲホッグスッ」

ピッ

紫音 ゆあん

………

紫音 ゆあん

なんっでだよっ、!

紫音 ゆあん

うあ‪”‬ぁぁぁぁ‪”‬ぁぁぁぁ!!!

ゆあんの母

………

あのあと何時間泣いただろう…

もう喉も目もカラカラだ

紫音 ゆあん

グスッ…

俺が泣いてたってしょうがない…

一番辛いのはアイツなんだ

あの後じゃぱぱとのあさんから電話が来た

やっぱあの二人も泣いてた…

その時話になった

‪”‬アイツのためにしてあげれること……‪”‬

紫音 ゆあん

……あっ、

紫音 ゆあん

まだ‪”‬あれ‪”‬渡してねぇや……

紫音 ゆあん

それと…

紫音 ゆあん

‪”‬死ぬまでにやりたいこと‪”‬

紫音 ゆあん

とかいいかな……

紫音 ゆあん

…よし

俺は決めた

アイツの余命を

全力でサポートするって…!

紫音 ゆあん

そうとなれば行動開始だっ、!
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