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ピュトン

ハロー!!

ピュトン

ピュトンさんですわ!

ピュトン

遅刻ぅ・・・

ピュトン

すいませぇん!!

ピュトン

はい、いきますわ〜

外が明るいけど気にしないで☆

レパール

さて、トトさんとリアさんと別れたのはいいんですけど・・・これからどこ行きましょう?

・・・そこの体育館は?

レパール

体育館?あ!ホントですね!

レパール

じゃ、行きましょ!行きましょ!

あ、おい

レパールは湊の腕を引いてズルズルと引きずるように体育館に入って行った

レパール

うわ〜、広いですね〜

そうだな、てかなんでボール転がってんだ?

レパール

あれ?ホントですね?

床にはバスケットボールやサッカーボールなどがいくつかゴロゴロと転がっていた

レパール

バスケットボールとサッカーボールと・・・?

バレーボールもあるな

レパール

ん〜?なにかに使うんですかね〜?

レパールが首を傾げながら体育館を見渡す。するとステージの上に何か光るものを見つけた。

レパール

あ!ステージの上に何かありません?

ん?あ、そうだな・・・

レパール

行ってみましょう!

おい!ちょっと!はやっ!?

レパール

あ、すいませんついつい・・・

レパールが気づいて走る足を止めて、湊の歩く速さに自分の歩様合わせるゆっくり歩いてステージに近づき、湊を先にステージに上げてからレパールも身軽にステージに上がった。

これは、鍵?

レパール

わぁ!脱出に必要な鍵じゃないですか!

ホントだな、でもこんなに簡単に手に入れられていいもんなのか?

レパール

う〜ん、どうでしょう?

レパールが重そうに大きな鍵を持ち上げる。二人は顔を見合わせながら振り返り、体育館から出ようとした。が・・・

ヒュッ・・・

レパール

どうしたんですか?湊さ・・・

ピタリと二人の動きが止まる。それもそのはず、後ろ、それもステージの下には・・・

レパール

ボ、ボールが動いてる!?

く、蜘蛛みてぇ・・・気持ち悪!?

カサカサと手足が生えた歪な形に歪むボールは二人の声に気がつくとゴロゴロと転がりながらこちらに向かってきた。

ど、どうすんだよこれ!?

レパール

ぼ、僕は鍵を持ってて、あんまり早く動けませんし・・・

俺は・・・戦力外か・・・

レパール

そ、そんなことないですよ!!

レパール

湊さんは魔法使えるじゃないですか!

そ、そうだがそれでどうしろってんだよ・・・

レパール

え、えとう〜ん・・・

カサカサと動き回るボールを前に頭を抱える二人。その間にもボール達はこちらに来ようとぴょんぴょん飛び跳ねていた。

レパール

ど、どうしましょう?何か投げて気を逸らすとか?

熊かよ・・・でもやってみるか?

レパール

そ、そうですね!でも何投げましょう?

あー、そこに動かない野球ボールがあるぞ

レパール

ほ、ホントに動きませんよね!?

だ、大丈夫だろ・・・

冷や汗をかきながら野球ボールをそっと手に取り、できるだけ遠くにボールを投げた。

レパール

え、えい!!

ドン!と音がして体育館の端にボールは落ちた。しかし、それに目を向けたのはほんの数体。それもすぐにこちらに向き直ってしまった。

レパール

だ、ダメですね・・・

だ、ダメか・・・

レパール

じゃ、じゃあ湊さんの魔法で寄せるとか!?

水魔法しか使えないぞ!?

レパール

だ、大丈夫ですよ!

あーもう!どうにでもなれ!!

湊は投げやりで水魔法を発動させる。何も無い空間から現れた鉄砲水は蜘蛛のようなボール達を端に流した。奴らは抵抗もできず、端にどんどん流されて行った。

レパール

こ、効果は絶大!?

ま、マジかよ・・・

レパール

今です!逃げますよ!!

お、おい!

レパール

走ってください!!

運動音痴の湊を心配する間もなく、レパールは重い鍵を抱え鉄砲玉のように飛び出して行った。

その間にもボール達は水から抜け出そうともがいている。

く、くそ!

レパール

早く!湊さん!!

いつの間にか出口にもう着いていたレパールが出口の扉を抑えながら湊を呼ぶ。湊も精一杯足を動かし、出口まで走った。ボール達もすぐ後ろに来ていたが間一髪で抜け出した。

はぁっ、はぁっ、ど、どうだ・・・?

レパール

だ、大丈夫です!

はぁ・・・災難だった・・・

レパール

ですね・・・

肩で息をする湊の介抱をする。湊が息をしていると彼の左手に何か丸いものがコツンと触れる感触があった。

あ?なんd・・・

レパール

どうしたんですか?湊さ・・・

二人がピタリと硬直する。なぜならそこにはさっきのボールと同じ見た目の野球ボールがそこにいたからだ。

うぉっ!?こ、コイツ!?

レパール

うわぁ!?な、なんでここに!?

レパール

それに、この子さっき投げた野球ボール・・・?

こ、コイツ、た、体育館に・・・!

レパール

ちゃ、ちょっと待ってください!

な、なんだよ!?

レパール

この子・・・襲ってこない・・・?

野球ボールは彼らを襲う素振りもなく、首を傾げてこちらを見つめていた。レパールがそっと手を差し伸べると可愛らしく擦り寄り、腕に登ってきた。

レパール

わわっ!?な、なんだ、懐っこい子じゃないですか!

敵ではなさそうだが・・・見た目のせいで愛着湧かねぇ・・・

レパール

なんでですか!ハエトリグモみたいじゃないですか!

そのハエトリグモがなんか分かんねぇけど・・・

野球ボールはレパールの肩の上でくるくると回っている。レパールは仲間が増えたみたいと喜んで鍵を持ち上げ、リアとトトがいるであろう家庭科室に歩いて行った。

レパール

ささ、戻りましょう!これで帰れますよ!

あ、おいちょっと待て!

レパール

ただいま戻りました〜!

リア

お、おかえり〜

トト

お、おかえり・・・

リア

うぇ!?なにその動く野球ボール!?

トト

く、蜘蛛・・・?

レパール

あ!この子途中で仲間になったんですよ!

ま、マジで仲間認定でいいのか・・・?

レパール

いいじゃないですか!

リア

ま、レパがいいならそれでいいんじゃね?

トト

ぼ、僕はいいと思います・・・!

レパール

ですよね!

いいのかよ・・・

湊は頭を抱え項垂れる。そんな湊を放って3人は話を始めた。

レパール

あ、そういえばそっちは大丈夫でした?

リア

大丈夫とは?

レパール

あのオバケ出ませんでした?

トト

え、えと・・・お、女の先生み、みたいな・・・

リア

そうそう!でっかい先生が追いかけて来てね!?

リア

その先生をトトさんが弓でバって射ったんよ!

トト

そ、そんなことないよ・・・

レパール

お〜!凄いですね〜!

レパール

僕たちのとこは・・・

しばらく三人は話し込んでいた。でも三人は湊の言葉で話を止めた。

ほら、お前ら。さっさと鍵差しこんじまえ

リア

あ、せやったね

レパール

そうですね!

トト

あ、あのレパールさん・・・その子・・・よく見せてもらっ、ても?

レパール

いいですよ!

レパールは肩のボールをトトに渡し自分とリアで扉に鍵を差し込みに行った。

レパール

よっこいしょ!

リア

やっぱり重・・・よっこいしょ!!

レパール

お〜!

扉に鍵を全て差し込むと扉は赤色に光り、重い音を立てて扉が開いた。

トト

あ、開いたね!

そうだな

レパール

これで出られますね〜!

リア

おー

トトが手でボールを遊ばせながら扉を見た。湊も扉を目に入れると立ち上がり扉に向かっていった。

さ、出ようぜ

レパール

ですね!

リア

おん、ほら、トトも逃げようぜ〜

トト

う、うん!でもこの子どうしよう・・・?

レパール

連れてったらいいじゃないですか!

トト

そう、だよね!僕たちのとこだったらきっと飼えるよ・・・!

四人は話しながら扉へ向かっていった。扉を出ると目の前に校門らしきものが現れた。四人はきっとこれで出れると信じ校門に向かった・・・しかし

何処からか拍手の音が聞こえてきた。

????

お見事!

?????

流石だね

トト

だ、誰!?

レパール

敵ですか!?

?????

私達は・・・

チュリア

チュリア!!

グラウザー

グラウザー

トト

チュ、チュリア!?グラウザー!?ど、どうして・・・?

レパール

知り合いですか?

トト

う、うん、僕の知り合い・・・

リア

ほーん、で、なんの用?

チュリア

んふふ、それはねこれを作ったのは私達だからさ!

グラウザー

それの監視をしていたんだけど、脱出できそうだったから見に来たの

チュリア

で、どうだった!?楽しかった!?

楽しかったというか・・・

レパール

大変だったというか・・・

トト

つ、辛かったとい、いうか・・・

リア

めんどかった〜

チュリア

ん〜、改良が必要かな?

グラウザー

かもね

チュリア

でも遊んでくれてありがとぉ〜!

チュリア

感謝はしてるけどぉ、最後に

トト

な、なに?

グラウザー

「生贄」1人出してくれる?

え?

レパール

い、生贄、ですか?

グラウザー

うん。最後の決断・・・みたいな

トト

ま、待ってよ!じゃ、じゃあこの中の一人は・・・帰れないの・・・?

チュリア

ま、そゆこと

チュリア

このステージまだまだ欠陥が多くてね?最高四人まで呼べるんだけど三人しか帰れないの

な、なんでそんな欠陥ステージに俺たちを・・・?

チュリア

いや〜、実験、的な?

リア

うそん・・・

チュリア

てことで「生贄」選んでね〜

レパール

ど、どうするんですか!?

トト

い、生贄なんて・・・

リア

どうしようね〜?

あぁ・・・

トト

・・・じゃ、じゃあ僕が行く。

レパール

え!?だ、ダメですよ!?

リア

悲しくなるじゃな〜い!?

・・・

トト

で、でも君たちは帰る場所があるでしょ・・・?

リア

ぽまえもあるだろ!?

トト

な、無くはないけど・・・

四人がどうしようかと話合っているとトトの懐からボールが飛び出し、トト達に何かを伝えようとした。

トト

ど、どうしたの・・・?

レパール

どうしたんですか?ボールちゃんは・・・

ボールちゃん・・・

リア

おん?

トト

え!?そ、それは・・・

リア

どしたん?

トト

ボ、ボールくんが・・・じ、自分が「生贄」になるって・・・

レパール

え!?

で、出来るのか・・・?

チュリア

アッハハハハ!!!いいね、いいね!いいんじゃない!?ね!グラウザー!?

グラウザー

えぇ・・・?さ、三人までしか帰れれないんだよ・・・?

チュリア

いーのいーの!そこは私達の力でどうにかなるって!

チュリア

ほら、おいで〜ボールちゃん

蜘蛛のような見た目をしたボールは大人しくチュリアの肩に乗る。彼女はそれを確認してからなにかを操作した。瞬間彼らの体は激しい光に包まれその場から消えた。

チュリア

面白い子達だった〜

グラウザー

それはそうだけど、ホントに大丈夫?

チュリア

大丈夫、大丈夫!!ふふ、また遊べるかな〜?

グラウザー

チュリア・・・あなたって人は・・・

グラウザーはため息をつきながら額を抑えた。でも、そんなグラウザーも何処から満足そうな顔をしていた・・・。

~𝐄𝐍𝐃~

ピュトン

は〜い、お疲れ様ですわ!!

ピュトン

無理矢理でしたけど、終わりですわ!

ピュトン

長かったですわね・・・(←お前のせいだろ)

ピュトン

では!キャラを貸してくださった皆さま!ありがとうございますわ!

ピュトン

では!さようなら!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

6

ユーザー

楽しかっだぁぁぁ…ありがとねぇまたコラボしたい時誘って〜♪

ユーザー

続き待ってましたー!!✨ うちの子が沢山出て嬉しい〜!蜘蛛みたいなのが襲ってくるのは嫌すぎますね!死ぬ!!! でもボールちゃんは心優しい子!!生贄になるなんて、、、悲しい! コラボありがとうございました!!最初っから最後までハラハラしながら読ませて頂きました!!✨面白かったですー!!やはり天才、、、

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