美術部だった。
絵を描くのが大好きで。
ある日,男の子は俺にこう言った
『僕ね,5分後の未来が見えるんだ』
何,この年齢で厨二病か?とか思った。
今日はスケッチで,校外での練習だった。
俺は『嘘だろ』と笑った
男の子は『まぁねw』と笑って自分のとこに戻った。
男の子は池を描くのが上手かった。
2時間くらい経って昼ご飯の時間になり,ご飯を食べる。
そうだ,あいつは何を描いたんだろうな,と思い,見に行った
そこには1人で絵を描いている男の子がいた。
『飯食わねぇの?』
そう言うと男の子は『あ,もうそんな時間だったんだ』と言い筆を置いた。
みんなが集まっているところに弁当を持って行った男の子。
何を描いたんだろうなと絵を見てみた。
俺は寒気がした
池には柵があるのに柵が描かれておらず,
絵には水面だけ。
水面だけ描くという技法…か何か?と一瞬思ったが違った。
水面には人の影があったからだ。
人の影は俺そっくりだった
怖かった。
突然後ろから押された。
突き飛ばされた。 目の前は絵と同じ光景。
ああ…そうか,
あの子は未来を描ける
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