テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あのあとすぐに
僕は水のいっぱいあるところへ
つれて来られた。
やっと腕から離して貰えたので
急いで逃げようとしたら
上からドパァと熱いお湯を
ぶっかけられた。
ここで一つ、
スライムの特性をお話しておこう。
スライムはもともと、
熱に弱い種族だ。
今こそ体の七割ほどは
汚物で構成されているが、
元々スライムの8割は
水でできている。
なので夏などは
はスライムがじゃんじゃん
死んでいくし、
お湯などをかけられれば
体の構成物質が
分解されてしまう、
つまり
段々と溶かされていくのだ。
スライム
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
僕があまりの熱さに
溶けかかっているところを見て
緑色のエルフは
ニコニコしながら尋ねてくる。
そして
エルフはあの熱湯の中に
足を普通に入れてバチャバチャ
足を激しく動かした。
飛び散った熱湯が
僕にかかる。
熱い!
熱い!
熱い!
あまりの熱さに
体が痙攣し動けなくなり、
逃げる気力が失われていく。
ま、まさか
これが狙い?
僕が逃げようとしていたことを
見破られていた?
今もニコニコと笑いながら
僕を見上げるエルフのことが
僕は怖くて仕方がない。
ここにいちゃだめだ。
逃げないと逃げないと
逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと逃げないと・・・・・・
僕が必死になって
体をエルフの反対方向へ
動かそうとしていると
突然ガシッと掴まれた。
そして僕は緑のエルフに
ぽーんと
熱湯の中へ投げられた。
体中に伝わる熱い熱、
熱、
熱、
熱、・・・・・・・。
スライム
信じらんない!
普通ここまでするかっ?!
助けて助けて助けて助けて!!
僕が全力でもがき苦しんでいるのに
緑のエルフはニコニコしながら
遠くで眺めているだけで
何もしてくれない。
ひどい!
すごい勢いで
僕の体は
ジュワッジュワッ・・・と、
溶かされていく。
やべぇ僕の体
このままじゃ
溶かされて無くなっちゃう!
僕は生命の危機を感じた。
とっさに
中心の核を守るように
外側に生ゴミや汚物のガードを作る。
段々と汚物ガードが溶けていって
中心の核も溶かされちゃう・・・・・・
と思ったところで
ぽーんと勢い良く
緑のエルフの足によって
僕は熱の外へ投げ出された。
僕は勢い良く熱のない床に
びちゃっと音を出して落下した。
痛い。
ああ、でも外へ出れた。
今すぐ逃げないと。
僕は
お腹の中に溜まっていたお湯を
ピューと吐き出し、
疲れ果てた全身を使って
緑のエルフから逃げるように動かす。
しかし僕の思いは虚しく
あっさりと
僕は緑のエルフに捕まってしまった。
くそっ。
は大きな桶の中に入れられ、
全身をくまなくエルフに洗われた。
最悪だ。
ナルホドこのエルフが
汚物な僕を捕まえた理由が分かった。
汚くとも洗えば食えるって考えたんだな・・・。
もう僕の体には
ほとんど汚物は残っていなかった。
かろうじて
生ゴミのような香りを
漂わせる程度である。
結論、
食べれるくらいには
きれいになってしまった。
ああ、
僕が人生をかけて努力した結晶(汚物)がぁ・・・・・・。
僕のアイデンティティ・・・
コメント
1件
読み終えました! スライムくんの「汚物こそ僕のアイデンティティ」って主張に、笑いと切なさが同時に来ました……。熱湯でジュワジュワ溶かされながらも核を守ろうとする必死さ、そして清潔にされて途方に暮れる姿が愛おしいです。エルフさんのニコニコした無邪気な怖さも絶妙ですね。きれいにされちゃったスライムくん、これからどうなっちゃうんでしょう。続きが気になります!🌷