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清美
強
夫の強が、舅の満が浮気をしていると突然言い出した。
清美
強
強
強
清美
強
強
清美
強
強
強
清美
強
強
強
清美
清美
強
強
強
強
清美
清美
清美
強
強
強
強
強
強
強
清美
清美
強
強
強
清美
清美
そんな会話をしている時、舅がお出掛けから帰ってきた。
満
清美
満
満
満
満
清美
舅の服から、ほんの少し香水の匂いがした。
清美
満
清美
舅が、自分の服を匂い、一瞬青ざめた。
満
満
清美
清美
清美
清美
これで、舅が浮気をしているんだと確信した。
ここで、姑の状態を説明したい。
認知症のレベルは、要介護2。
自分でトイレに行けない。 ずっと紙オムツです。
自分でお風呂に入れない。 洗う事を、忘れてしまってます。
炊事洗濯もできない。
無意識に口が動き舌が出る。 ジスキネジアというそう病気です。
夜も、布団に正座して寝ようとしない。 寝るという言葉すら、忘れてしまってる。
夜中に何度も起きて、部屋を徘徊。 睡眠薬を飲んで寝てるのに、起き上がります。
飲み物を飲んでは、すぐに飲み込まず、口の中でずっとグチュグチュしている。 見た目も気持ち悪い。
認知症のレベルは、日常生活が困難なため、かなり高いと思う。
最初は舅が介護をしていたが、老老介護に限界を感じ嫁の清美が介護をすることとなった。
ー姑の寝室ー
清美
スミヨ
清美
姑は布団に正座して、枕を触り、ずっとひっくり返している。
清美
スミヨ
清美
スミヨ
清美
スミヨ
清美
スミヨ
姑はそう言うと、立ち上がり部屋を出ようとする。
それを静止して、布団に連れ戻す。
毎晩、同じ事が繰り返される。
舅の身体のことを思って、介護を引き受けた。
たった半年で、既に清美の精神は限界を超えようとしていた。
清美
清美は姑の部屋を出て、外から施錠した。
姑が夜中に起き上がり、部屋中を徘徊する。
タンスや戸棚の中の品を出しては、あちこちに隠す。
姑は、物を触ったことすら忘れている。
そのため、寝る時だけ、外から施錠をする事にした。
清美
強
強
強
清美
清美
強
強
強
清美
清美
強
清美
清美
清美
強
強
清美
清美
清美
清美
強
清美
強
強
清美
清美
強
強
毎晩のように続く、夫婦喧嘩。
自分の親ならまだしも、夫の母親は他人。
精神的にも肉体的にも、限界を超えていた。
そして明日は日曜日。
姑のデイはお休みだから、一日中家にいる。
一週間の中で、日曜日が地獄だった。
ー日曜日のお昼過ぎー
清美
清美
満
満
ー買い物帰りのバスの中ー
買い物に行く時の、往復のバスの中が、唯一の息抜きの場になっている。
それが物凄く、虚しくて哀しい。
でも帰宅すると、あっという間に現実に引き戻される。
逃げ場のない、義実家という檻に・・・・・。
降りるべきバス停を過ぎて、このまま知らない町に行きたい気分。
でもそれは、嫁として許されない行動。
介護は法律で決められてる事ではないけど、好きあって結婚して家族になったのだからと…半ば諦めてる部分はある。
無常にも時間は過ぎ、降りるべきバス停に到着。
ー自宅へと続く並木道ー
清美
清美
清美
そんな事を呟きながら、清美の足は自宅へと向かっていた。
ー自宅の玄関先ー
清美
家に着くと、姑がウロウロしていた。
満
スミヨ
清美
清美
満
清美
スミヨ
満
スミヨ
姑はそう言うと、部屋の中に戻って行った。
満
清美
見慣れてる光景。
見慣れてはいても、なかなか慣れるもんじゃない。
ー夕飯時ー
今夜のメニューは、簡単に麻婆豆腐とピーナッツ入りサラダ。
満
強
清美
強
強
満
夕飯の時間は、苦痛な時間。
強
満
清美
スミヨ
突然、姑が喉を押え苦しみ出した。
清美
強
満
スミヨ
スミヨ
首を自分で強く掴み、泡を吹いて意識を失った。
清美
清美
\ピーポーピーポー/
\ピーポーピーポー/
\ピーポーピッ/
救急車が、自宅前に到着。
救急隊員が姑を担架に乗せて、舅と共に救急病院へと搬送され、清美と強はその後を車で追った。
ー救急病院ー
医者
満
強
医者
中に入ると、姑の顔には白い布が掛けられていた。
医者
満
医者
清美
清美
医者
医者
満
強
医者
3人
医者
医者
清美
清美
医者
医者
清美
医者
医者
満
医者
医者
医者
強
医者
清美
強
強
強
清美
清美
清美
強
強
強
満
満
満
清美
医者
医者
医者
医者
最悪な結果となった。
清美は、夫である強に裏切られる形となった。
ー半年後ー
警察の捜索の結果、事件性は限りなく0に近いという事になり、清美の無実は証明された。
しかし、清美と強は離婚という選択をした。
強は清美に詫びていたが、清美は深く傷付いた。
信頼していた、唯一の夫の裏切り。
そして今度は、舅の介護がいずれやってくる。
そうなる事は、目に見えて分かっていた。
それに、舅は浮気をしている。
そんな男の介護がなんざ、やってられっか!という気持ちだった。
夕食に出したピーナッツサラダで、姑は食物アレルギーのアナフィラキシーショックで亡くなってしまったが、いずれは死を迎える。
それが少し早まっただけの話…。
この代償は、清美に大きくのしかかった。
50代で一人暮らし。
仕事は前の職場に復帰できたが、住む場所がない。
暫く、漫喫での生活を強いられた。
これも運命。神様が与えてくれた試練なのだと言い聞かせ、この先のシングル生活を楽しむ事にした。
元夫から、復縁してほしいと連絡が来た。
しかし、清美はそれを断った。
復縁を望んだ理由は、舅の浮気相手が家に居座り続けているとか・・・。
もう離婚もしているし、慰謝料なども貰っていない。
他人なのだから関係ないと、心を鬼して突っ撥ねた。
復縁すれば、生活は安定するだろうが、清美の心は元には戻らない。
妻を犯罪者に仕立てようとした、夫の代償の方が大きかったようだ・・・。
ざまぁみろ!