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怖いけどロマンチックで素敵な物語ですね😊✨
美月
美月
空
押しに弱い俺は
いつも彼女に流される
空
美月
空
美月
秋のせいか日暮れが早く
外はすっかり 暗くなってきた
空
空
助手席に座る彼女を見つめ
そんな事を考えた
美月
美月
空
美月
美月
美月
空
空
空
空
空
美月
空
美月
美月
空
空
空
空
ゆら……
空
空
美月
美月
空
空
空
美月
空
美月に手を引かれ
隣の神社へと進む
そこに居たのは……
空
子どもと大人 そして動物たち
合わせて10人(?) ほどが輪になり
楽しそうに笑っていた
美月
空
美月
空
僕が首を傾げると
月明かりが 子どもを照らした
空
その姿を見て 思わず息をのむ
子どもの目は 1つしか無かった
顔の中心に まん丸な目玉が1つだけ
よく見てみると……
他の人も 顔面に口だけだったり
ヘビのように首を 長くしている者がいたり
空
そして動物たちのシッポは
どれも2つに裂けている
空
幸いなことに
コチラには 気づいていないようだ
空
空
空
隣の美月を見る
美月
空
月明かりの下
青白く輝く美月は とても綺麗で
「帰ろう」とは、 言えなくなった
だあれも知らない この場所で
モノノケたちが 宴をあげる
火の玉を投げ合う者
追いかけ合う者たち
モノノケたちの間には
人間も動物も境がなく
誰もが幸せそう
空
空
時を忘れ見守っていると
モノノケたちが ペアを組んで
暗がりへと向かう
少しだけ嬉しそうに
でもどこか恥ずかしげに
空
空
空
番を見つけた モノノケたちの
邪魔にならぬよう
息を殺して見守る
空
美月
空
美月
美月
美月
空
美月
美月
空
空
空
空
美月
美月
空
美月の細い指がするりと
僕の指にからまった
美月
空
美月
空
「なにを?」とは、 言えない
月の僅かな光でさえ
美月の頬が朱に染まるのを
教えてくれるから
空
今度は、俺の番
美月
ふっくらと柔らかな唇に
優しく口づけて
細い体を抱きしめる
空
空
物陰からそおっと
モノノケたちに……