テラーノベル
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静かに並んで座るふたり。
その時だった。
ねっぴーの頭の奥で
突然冷たいような声が走った。
脳内の声
脳内の声
脳内の声
脳内の声
脳内の声
ねっぴー
ねっぴー
鼓動が一気に早くなる。
山本の存在が
急に恐ろしい何かのように見えてくる。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
そう叫ぶと、
ねっぴーは立ち上がってそのまま走り出した。
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
すぐに山本も追いかける。
けれど距離は一向に縮まらない、
走っても走っても、
ねっぴーの背中が遠い。
ダークネス山本
ダークネス山本
ふらり、と山本の視界が傾いた。
足がもつれ、
アスファルトを蹴る力が抜けていく。
ダークネス山本
ダークネス山本
過去の疲労と、焦りと、不安。
すべてが体を重くしていく。
その時、
遠くの街角の影に、
小さくうずくまった背中を見つけた。
ねっぴーだった。
肩を震わせ、まるで子供みたいに
両腕で自分を抱きながら、
壁にもたれて座り込んでいた。
ダークネス山本
倒れそうな足取りで、
まっすぐねっぴーの所へ進んだ。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴーは後ずさる。
壁に背中がぶつかった。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴーは歯を食いしばり、
涙がこぼれそうになるのを堪える。
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
ダークネス山本
山本の瞳はまっすぐだった。
怯えも、怒りも、何一つない。
ただねっぴーを思う強さだけがあった。
ねっぴー
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
静かに、山本は手を伸ばす
ダークネス山本
ねっぴーは少し迷ったあと、
ゆっくり頷いた。
山本の手が、
ねっぴーの頬にそっと触れる。
ねっぴー
ねっぴー
ダークネス山本
ダークネス山本
ねっぴー
ねっぴーは小さく震えながら、
山本の胸元に顔を埋めた
山本は何も言わず、
その背中を抱きしめた。
けれどまだ脳内の声はまだ囁いている。
脳内の声
脳内の声
それでもねっぴーは
山本の胸の音を聞いていた。
コメント
5件
あの、まじで好きです、、、単純に重い話ってわけじゃなくて、奥深くて儚さが入ってるのまじで感動しました😭✨最後の、頭の中に直接語りかけてくる声じゃなくて、心音聞いてるの、ねぴやまの尊さ爆発してて好きです😭長文失礼しました、、、💦
やっぱ神だー!!!