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先輩

わたし、先輩が好きです

……え…?

冗談はやめーや、七瀬…

紗結

冗談じゃないです

紗結

これが……

紗結

冗談に見えますか、…?

……!

風奏

紗結…どうして、…

紗結

もういいやって…思った

紗結

先輩が私を疑いだしたら、最後だよ

紗結

それなら後悔しないように言っといた

紗結

でも風奏ちゃん

紗結

わたしはライバルになるつもりはないよ

風奏

…え…

紗結

最初から、私の恋は終わってるんだもん

七瀬…

俺は、俺は…

お前の気持ちには、答えられない

紗結

…はい

だけどお前のことは大切な後輩やと思っとる

紗結

この気持ちは変わらへんよ

だからこそ

お前が風奏を泣かせたんやと思って焦った

大切やったから、信用しとったから

紗結

はい

ごめんな…

紗結

謝らないでくださいよ

紗結

…分かってましたから

風奏、お前はどうしたいんや

風奏

あたし…は…

紗結はちゃんと言ってくれたで

お前もそろそろ、本音で話せ

風奏

俺は向こうにいるから、話してこい

わりぃな、七瀬

紗結

紗結

はい

紗結

大好きでした、先輩

……ありがとな

あの子は、優しい子だった

あたしがどんなに酷いことをしても

あの子は「友達だ」と言って

許してくれた

あの子は気づいてなかった

自分があの人に好意を抱いていることを

あたしはそれを

あの子よりも先に気づいた

だから

あたしの方があの人の事を好きだと

威張っていた

あの子は傷ついた

あたしの言葉で泣きそうになっていた

あぁ、あたしは

また失うのだと気づいた

怖い、失うのだけはどうしても怖かった

あたしの【これまで】は嘘に近かった

だけど【これから】は

嘘にしたくなかった

あの子は伝えた

自分の気持ちを、想いを

あの子は笑っていた

どんなに傷ついても枯れない その笑顔で

あたしも 伝えなくてはならない

あの子がくれたこの時間

これがきっと

友達としての 最初で最後の時間だから

風奏

紗結…

紗結

…うん

風奏

今まで本当にごめんなさい

風奏

きっと紗結は、もうあたしの言葉を信じてくれないと思う

風奏

それでもいいの

風奏

それでも…あたしは

風奏

今ならちゃんと、友達って言える

紗結

…!

風奏

紗結は…あたしの友達

風奏

たった1人の…

風奏

だから、だからね…!

風奏

あたしと、最後の仲直りしませんか…?

風奏

これでもう、終わりだよ

紗結

紗結

うん

紗結

やっと、言ってくれたね

紗結

友達だって

あの子は笑った

友達だと、そう言って

あの子は両腕を広げた

それはきっと

最後の…

あたしは近づいた

眩しい太陽のような光に進んだ

風奏

なんで…

風奏

あたし、

風奏

最低なやつだよ…?

風奏

何度も、何度も傷つけたんだよ

風奏

それなのに…

風奏

なんで…

紗結

友達なら

紗結

仲直りだってこういう方法もあるでしょ?

風奏

あの子は優しかった

傷ついても枯れない その笑顔で

あたしを導いた

それならば、あたしも応えよう

友達だから

大好きだから

風奏

紗結…っ!

紗結

風奏ちゃん…!

風奏

ごめんね、ごめんなさい…

紗結

もう、いいよ

紗結

友達って言ってくれて、良かった

風奏

ほんとに、ごめんなさ…

紗結

謝るのはなし!

紗結

こういう時は、ね…?

風奏

風奏

うん、

風奏

ありがとう

紗結

こちらこそ、ありがとう

あの子はどこまでも優しかった

あの子の優しさに、あたしは甘えた

あたしはこれが最後だと思ってた

だけどあの子は、紗結は

これからも友達だと言ってくれた

あたしにとって今日は

友達が出来た日

これからも紗結の友達でいたい

ちゃんと心から思うことができた

これが本当の…愛

温かくて、なんだかくすぐったい

愛は、幸せなものだった

「第○○回体育祭を開会します」

そして、体育祭が始まった

ゾム

紗結!

紗結

あ、ゾム…

ゾム

ちゃんと話し合えたんやな…

紗結

うん

紗結

ゾムのおかげだよ

紗結

ありがとう

ゾム

…!

ゾム

…今日、さ

ゾム

俺だけ、見ててよ

紗結

えっ?

ゾム

俺だけ見てろって!

紗結

……ふふ

紗結

うん、分かったよ

紗結

ちゃんと見てるからね

ゾム

…へへ

ゾム

おう!

「プログラム1番は……」

風奏

…にひひ

紗結

なによ

風奏

なんにもなぁい

風奏

あ、ねぇねぇ写真撮ろ!

クラスメイトB

いいよ~

クラスメイトA

うちも撮りたい!

クラスメイトC

ねぇあたし入ってないよ~!

風奏

紗結も!

紗結

うん!

パシャッ

「プログラム4番は……」

風奏

次100mだ!並びに行こ

紗結

結構きつきつだね、プログラム

風奏

思ったより、ね

風奏

午後の部はダンスもあるから体力温存しとこっかなぁ

紗結

100mは本気で走ってよ?団の優勝がかかってるんだから

風奏

えーーん、あたし足速くないよぉ

「プログラム5番は……」

いちについて、よーーい

パァンッ!!

紗結

やったぁあ……!

「1位は1年七瀬さん…2位は……」

「プログラム6番……」

風奏

転んだぁぁ…いったーい!!

紗結

盛大にズッコケたね〜

風奏

うぅ……笑ってないで手当してよ!!

紗結

あはは!

「プログラム8番は2年生、借り物競走です」

風奏

あっ…先輩だ!!

位置について…よーーい

パァンッ!

風奏

わ、わ……先輩何引いたんだろ…

紗結

ん…?

紗結

なんか先輩、実況の人からマイク奪ってない?

風奏

えっ?

『……スゥゥ』

『田代(たしろ)風奏!!!』

風奏

紗結

あら

『お前はホンマに危なかっしくて泣き虫でめんどくさいけど』

『風奏が好きや!!』

女子たち「きゃあああああ!!」

紗結

…!

風奏

えっえ……え…?

紗結

行きなよ風奏

風奏

で、でも…!

紗結

先輩が待ってるよ

風奏

風奏

うん!

クラスメイトA

…いいの?紗結

紗結

…うん

紗結

もう大丈夫

クラスメイトA

そっか…!

クラスメイトB

公開告白って、勇気あるねー鬱先輩!

クラスメイトC

キュンキュンしちゃったぁ

「堂々と告白をした鬱くんのお題はーー……」

「なんと好きな人!!」

「鬱くん、これはまさか狙って…?」

いやー体育祭終わったら告ろうと思ってたけどな

たまたま運が良すぎて?

はっはーすまんなぁ!

「いやぁー青春ですねー」

「それでは次の……」

クラスメイトA

あ、風奏戻ってきた

風奏

……やっばぁ

風奏

心臓が、しぬ……

紗結

返事はしたのかなぁ?

風奏

ま、まだしてないよ…!

風奏

体育祭が終わったら、言う、つもり…

紗結

んふふ

紗結

顔真っ赤だよ

風奏

み、見ないで!

「プログラム10番は1年生、借り物競走です」

クラスメイトC

これ、ゾムくん出るんじゃない?

クラスメイトB

出るよ~

クラスメイトB

もしゾムくんが「好きな人」のお題が出たら…

クラスメイトA

まぁ真っ先に来るでしょうね…

紗結

ん?

紗結

どうしたの、3人でこそこそ喋って……

クラスメイトC

カメラ貸して!

クラスメイトA

うちらが撮っといてあげる!

紗結

えーもう、なになにぃ?

風奏

ゾムくんは2走目だね

紗結

そうみたい

紗結

なんのお題引くのかなあ

風奏

…あんた、覚悟した方がいいよ

紗結

え?

風奏

あ、ほらゾムくん走ってるよ!

クラスメイトC

!!

クラスメイトC

カメラカメラ!!

クラスメイトA

こっち来るよ紗結!

紗結

え?

ゾム

…はぁ、っは…

ゾム

良かった、泣いとるんかと……

紗結

泣かないし!

紗結

お題なんだったの?

そう言った瞬間、

ゾムは顔の横でお題の紙を見せた

「好きな人」

それがゾムのお題だった

紗結

紗結

ぎゃ!!

ゾム

なはは!

ゾム

早く立てや!

紗結

いや、ちょ、恥ずかしいって

ゾム

あーもう…

ふわっと体が浮いて

人の体温を感じた

クラスメイトB

きゃー!!お姫様抱っこしてる!!

クラスメイトC

ちょっとちゃんと撮ってる?!

クラスメイトA

うるさいな、ちゃんと撮ってるよ!!

クラスメイトA

連写したる!

紗結

あぁ…、ちょっと、ほんとに…

ゾム

今さら照れてんのかい

紗結

照れてな…い!

ゾム

ハチマキも似合っとる

ゾム

可愛いよ、紗結!

紗結

~~ッ!!

紗結

ほんっっとに恥ずかしい!

「さぁさぁこちらは華麗にお姫様抱っこということで…」

「やはり狙ってましたか?好きな人」

ゾム

ぜってぇ好きな人のお題引いたる!と思ったら引けてたわ

「いやぁ青春ですねぇ」

「あの…下ろさないんですか?」

ゾム

ん?

ゾム

いや離れたくないんよ

紗結

下ろしなさい!

ゾム

っやべ!

ゾム

怒られたらしゃーない

ゾム

オレの嫁やな!

紗結

お嫁さんになった覚えは無い!

ゾム

じゃあ恋人は?

紗結

……ぐ

紗結

ぐぐ……

紗結

前向きに、考えます…!

ゾム

!!

ゾム

よっ……しゃあああああ!!

この思い出は、絶対忘れない

大切な思い出

パパにも来て欲しかったなぁ

コネシマ

……はぁ

コネシマ

紗結の体育祭…なんで行けんねん

竹野

社長、ちゃんとしてください

コネシマ

はぁ…

竹野

社長、ため息がうるさいです

コネシマ

ため息がうるさいってなんやね…!

コネシマ

コネシマ

……ぐ…っ

竹野

…社長?

コネシマ

あ、た…ま、が……っ

コネシマ

…う、……ぐ…

竹野

社長しっかりしてください!

竹野

社長……!!

5歳違いのパパ

前編 おわり

❨wrwrd❩5歳違いのパパ【完結済み】

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コメント

2

ユーザー

あぁ… 紗結ちゃんが優しすぎます! もうマジで最高です! 最後のコネシマさんめっちゃ気になる! 続きが気になりすぎます!

ユーザー

最高です!続きが気になる! でもまた友達になれて良かった、ゾムさん絶対嬉しいやろな でもコネさんが

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