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私は 何時も空白だったのか
それとも 残された幸運を見て見ぬ振りしていただけなのか
何方にせよ 私のせいだ
…でも 私は何の悪なのだろうか
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
私は社長室の扉を三回程ノックし 自分の名前を告げた
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
数秒の沈黙の後
中から「入れ」という声が聴こえた
蒼空 アオイ
私は ドアノブに手をかけ 扉を開け 中に入った
中に入ると 威厳な顔をした社長が此方を見ていた
蒼空 アオイ
取り敢えず 社長が私を呼んだ理由が知りたい
圧迫感のある空間の中で 社長が発した言葉は
福沢
蒼空 アオイ
急にそんな事言われても納得出来ない
福沢
福沢
福沢
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
福沢
蒼空 アオイ
反論は聴かないという意味……か
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
福沢
蒼空 アオイ
福沢
蒼空 アオイ
嗚呼 何だか悔しいな
自分の存在価値を奪われた気がして
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
確かに私の異能力は危険で
言葉一つで人を殺めてしまう事だって出来る
…それに過去に妹を殺した経験だってある
でもこんな危険な異能を使って
誰かを救いたいなんて馬鹿げた事に
希望なんて持たなかったら良かったのかな
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
でも裏腹に不安ばかり 心の中で吐いてしまう
蒼空 アオイ
この世界には 正義の悪と闇の悪がある
探偵社は正義の悪なのか?
それとも 闇の悪なのか?
私にはよく分からない
でも一番判らないのは
私だ
私は
私は
私は
蒼空 アオイ
海に問う
でも当然 返事なんて返ってくる訳ない
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
今まで 心の奥に閉まっていた本音が止まることを知らずに出てくる
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
止まって
蒼空 アオイ
止まって
蒼空 アオイ
止まれッ!
敦
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
我に返ると 後ろに敦くんと太宰が立っていた
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
嘆き叫んだ代償として少し喉が掠れてしまった
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
口元を無理矢理引き上げ笑みを造る
敦
蒼空 アオイ
言いづらそうに敦くんが下を向く
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
それってつまり
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
太宰
一週間…社長が私の異能使用を禁止した期限と同じだ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
敦
感情の勢いで仮面が一度外れれば
その仮面をもう一度すぐにつける事なんて出来るわけがない
蒼空 アオイ
笑いが止まらない
敦
蒼空 アオイ
敦
太宰
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
敦
敦
太宰
敦
敦
蒼空 アオイ
敦
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
敦
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
敦
太宰
敦
太宰
敦
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
太宰
蒼空 アオイ
敦
その言葉を最後に 蒼空さんは
海へと姿を消していた
太宰
敦
どぼんっ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
蒼空 アオイ
ゴポゴポゴポッ
嗚呼…
御免ね
皆
こんな別れ方で
次回
最終回
命を紡ぐ