‥
‥
‥
ぺいんと
…ここ、どこだろ
目が覚めると、見知らぬ鳥居の元で寝ていた。
ぺいんと
(なんだろう。さっき眠りについたはず)
ぺいんと
(ここは、、見覚えのあるような、ないような。)
ぺいんと
(…入ってみよう。)
ぺいんと
(危険だと思ったらすぐ引き返せばいい)
ぺいんと
…よし。
覚悟を決め、幾つもあるその鳥居を潜る。
‥
ぺいんと
(どこまで来たんだ?)
ぺいんと
(さっきから景色が変わらないような…)
らっだぁ
『ねぇ、ぺいんと?』
ぺいんと
だ、誰ッッ!?
どこからか、誰なのかもわからないが、
この声の人物は安全。
なんとなく、俺の身を守ってくれる人物だと
そう確信した
らっだぁ
『大丈夫。そのまま真っ直ぐ進むと神社がある』
らっだぁ
『そこで待っているよ』
そう言い残し、声の主はどこかへ行ってしまった。
ぺいんと
…ほんと、なんなんだ
ぺいんと
(でも、どこかで聞いたことのある声だ、)
..
..
…
ぺいんと
これが、神社…?
あの声の主の通り鳥居を潜り続けると大きく、少し古びている神社を見つけた
ぺいんと
(…あれ。どこかで)
この神社の中心部と言えるここから真っ直ぐ見たその場所に
少し色褪せた黄色いスカーフが1枚
なんとなく、本当になんとなくだけど、あれは俺のもの
そう感じた。
ぺいんと
ここから手を伸ばせば、取れるかな
そう手を伸ばした瞬間
らっだぁ
ねぇ、ぺいんと
再びその声がする
先程とは違く、真後ろから
らっだぁ
それを触っては行けないよ
ぺいんと
へ…?
俺はバッと後ろを振り返った
らっだぁ
ねぇ、ぺいんと
声の主。それはこいつだ
本当に、どこかで見覚えがある
らっだぁ
俺はらっだぁ
何か話せればいいのに、夢だからか好きに声が出ない
らっだぁ
ぺいんと、俺たちはまた会えるよ
らっだぁ
大丈夫。焦らなくても
らっだぁ
絶対にね
彼はそう言いながらニコッと微笑んだ
どこか懐かしいような、あの笑顔を見せて
ぺいんと
はっ…
今は午前4時
額からは冷や汗が出ていて、何故か疲れている気がする
ぺいんと
夢か…?
スマホを開き時間だけを見て、何も考えず再び眠りにつこうとする
ぺいんと
(あれ、あの声の人、誰だったっけ)
ぺいんと
(赤いマフラーに青い帽子…名前は…?)
ぺいんと
(ら…?)
ぺいんと
(思い出せない)
ぺいんと
(でも、また、会いたい)
そう思いながら俺の視界はシャットダウンされた