アランと侑がスパイク練習をしているのを見て
アランのスパイクをレシーブしたくなってしまったので
スパイク練に参加した
尾白アラン
宮侑
2人の掛け声で柔らかい弧を描いていたボールは
突然鋭い武器となった
それを俺はレシーブし
セッターがいるであろう場所にボールをおくる
だが
この練習をしているのはアランと侑と俺。
3人だけだ
俺のいるコートには俺しかいないので
もちろん俺がレシーブしたボールはトスをあげられることも無く
ストンとボールは落ちた
尾白アラン
尾白アラン
尾白アラン
北信介
宮侑
宮侑
侑は悩む素振りを見せると
周りをキョロキョロと見回す
すると
お目当ての人物を見つけたのかパッと顔が明るくなった
宮侑
そのお目当ての人物は宮侑の双子の片割れ
宮治だったようだ
侑に呼ばれた治は自主練を止めて
こちらに歩いてきた
宮治
宮侑
宮侑
宮侑
宮治
宮治
治は侑の要望に顔を顰めた
もちろん治は侑と同じセッターではなく
ウイングスパイカーなのだから
ウィングスパイカーはレシーブかアタックだ
トスは二段トス以外滅多にあげないので当然だろう
宮侑
宮侑
宮侑
宮侑
宮侑
宮治
宮治
宮治
宮治
宮治
…
宮治
宮侑
宮侑
宮侑
また双子が喧嘩している
これはいつもの事だ
いつもここら辺で俺が2人の前に現れて怒って…
けど、今日は
何故か
怒れない
尾白アラン
尾白アラン
俺が双子の喧嘩に入らずただたっていると
アランが代わりに止めに入った
アランの言葉に双子ははっとなり
恐る恐るこちらに振り向いた
それは世界の終わりで絶望しているような
そんな顔だった
尾白アラン
ぼーっと双子の顔を見ていると
肩に手を置かれて我に返る
北信介
尾白アラン
尾白アラン
尾白アラン
尾白アラン
そう呟いて俺の顔を凝視するアランに
真顔で大丈夫と言うことしか出来なかった
今日は
俺にもわからんけど
何故か
怒れなかったんや
第2話がこんなに早く投稿できるなんて思いもしませんでした
今週中は結構時間に余裕があるので書きだめできるうちにしようと思います
コメント
1件
1話2話読んできました👍最高です(^q^)