テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

彼は目を泳がせている。

その目に水が溜まっていく。

え、、??

病気、、、って、、

難聴になる、、って、、

大陽

うん

大陽

ずっと黙っててごめんね、、

大陽

いつかは、言わなきゃと思って

大陽

ずっと逃げてた、、

っ、、、

大陽

3年前も、、、

大陽

僕、知ってるよ、、?

大陽

たかちゃんが、僕を思って別れてくれたんだ、、、って

大陽

あの時はさ、

大陽

病気の発覚と、、腱鞘炎があって、、

、、え、?

大陽

ごめん、、、

大陽

試験直前で、、、

大陽

その試験逃したら、卒業できなかったんだ、、

大陽

、、でも、、

大陽

たかちゃんだったら、絶対やめろ、って言うと思って、、、

、、、、、、

そんなに、、酷かったのか、、?

大陽

うん、、、

大陽

だから、試験終わってすぐ

大陽

手術を受けた

っ、、、!

大陽

たかちゃん、きっとあれでしょ

大陽

僕の才能が退化してる、、、とかって噂聞いたんでしょ

、、、、、っ、、

大陽

それが自分のせいだと思ったんでしょ、、

大陽

ごめんね、、

大陽

全部全部、黙ってて、

、、知らな、、かった、、

何も気が付けなかった、、、

ごめん、、、ごめんな、、、

大陽

、、、、、´`*

潤んだ目でこちらを見る彼の頭をそっと撫でた。

その涙も吐息さえも全てが愛おしい。

その涙を拭い、唇を重ねた。

大陽

、、謝るのは、、もう辞めよう?

大陽

僕も、、辞める、、

、、うん、、、

大陽

、、愛してる、、、

、、俺も、、、、

愛してる、、、

もう、来世でなんて言わないよ、、´`*

大陽

うん

大陽

ずっと、、ずっと2人でいよう、、

一緒に、、いてくれ、、、

大陽

、、ん、、、、、

その瞬間、決心した。

''彼'' が会いに来たことを話すことを。

東卍にいた時、隆はずっと楽しそうで、輝いていた。

しかし、傷だらけで帰ってくることもあった。

そして彼は、結果的に東卍を辞めた。

しかし今の彼が、それを知ったらどうだろう。

戻ってしまうのか。

また、傷だらけで帰ってくるようになってしまうのか。

もうあんな姿は見たくない。嫌だ。

でも、今は彼の意見を尊重しようと思った。

どんな形であれ、彼は彼だ。

大陽

、、たかちゃん

大陽

あとね、、

、、?

大陽

つい、この前

大陽

ある、、人が

大陽

僕に会いに来たんだ、、、

誰だ、、??

大陽

それは、、、

大陽

っ、、、、

どうしても、力が入ってしまう。

大陽

マイ、、、キー、、、くん

大陽

が、、、、

、、は、、、、、?

なんで、、、、

大陽

それが、、

大陽

どうしても、たかちゃんの力が必要だ、、って、、、

大陽

それで、探してたけど姿を消したから僕のところに来た、、って

、、、、

あいつ、、、

懲りねぇな、、、、、

隆は眉を寄せ、微笑みながら涙を流した。

この苦しそうな顔を見るのは二回目だった。

大陽

本当はね

大陽

話そうか迷ってた、、

大陽

でも、、

大陽

僕が決めていいことじゃないから、、

大陽

こんな言い方、上からだけど、、

大陽

たかちゃんはもっと

大陽

自由に自分を尊重していいんだよ、、?

大陽

もっと自分勝手でいいんだよ、、、

、、、

大陽、、、、

俺は、、、

もう戻らないよ

戻る気は更々ない、、

大陽

、、え、、、、

辞めると決めたのも俺

そりゃ、、

会いてぇよ、、、

あいつらに会いたくて仕方ねぇよ、、

でも、、

よく聞いてくれ、、大陽、、

大陽

、、、、

彼の大きな手が僕の顔を包む。

赤く腫れた目がこちらを真っ直ぐ見つめている。

ふと、頬を涙が蔦った。

俺が

今、一番大切なのは

お前だ、、、

大陽が、大切で大切で堪らないんだ

大陽

、、たか、、ちゃん、、

俺は、お前と生きていく

それが

俺の答えだ

大陽

、、、、

受け入れて、、くれるか、?

大陽

、、うん、、

また一歩。

一歩ずつ、少しずつ進む。

彼と共に。

あれから3ヶ月。

時の流れは早かった。

燐には、禁錮20年の判決が下りた。

そして、

日本でも、同性婚が認められた。

大陽〜〜

大陽

んー?

あと誰か、いる?

大陽

いや、それくらいでいいかな

了解

大陽

たかちゃんは?

大陽

東卍の人達招待しないの?

あー、、、、

、、、迷う

、、するか、、、、、

大陽

うん、いいと思う

大陽

まだ3ヶ月後かぁ、、、

大陽

長いなぁ、、、

ほんとだな

大陽

でも、ま、

大陽

籍は、入れたしね、、^^*

色々ドタバタしてたな、、

大陽

もう間宮じゃないとか、、

大陽

変な感じ、、

左手に光る '証' を見ながら、もう近い未来を眺めた。

大陽

間宮さん、じゃなくて

大陽

三ツ谷さん、って呼ばれるのかぁ、、

大陽

楽しみだn、、、

大陽

、、ん、、///

急に、彼の唇が襲ってきた。

そのまま、ソファに押し倒された。

その時間すら、叫び出したくなるほど幸せだった。

、、、なんか

俺のもん、、って感じ

大陽

そんなの、、

大陽

ずっと前からたかちゃんだけのものだよ、、?

っ、、、///

かわいいなぁ、、、、

大陽

、、、(///_///)

嘘みたいな平和な幸せが、時折怖くなる。

しかし、そのどんな瞬間も彼と一緒であり、乗り越えて行ける。

今は、そう確信している。

きっと、またすれ違っても同じテンポで反対向きに歩き続ければ、出会うことが出来る。

ゆっくりでいい。

刻むテンポが違ったっていい。

メトロノームのように規則的じゃなくていい。

手を取り合い、つまづき合い、傷つけ合っていけばいい。

それが幸せだ。

大陽

大好き、、、

俺も大好きだ、、、

教会内に響き渡るオルガンの音色。

その美しい音を紡いでいるのは、真っ白なタキシードを着た、茶髪の若者。

難聴のピアニストとして、活躍している。

参列席の最前列では、それを眺める隆の姿。

そしてその後ろには、万次郎の姿。

皆、それぞれの想いを秘め、演奏を聞いている。

大陽

(たかちゃん、、、)

(大陽、、、)

曲は終盤に入り、転調する。

それはまるで今まで雲に隠れていた月が出てきたようだった。

どこかで光る太陽が月を照らす。

その光を僕らが受ける。

それは、何もかもを包み込む優しい光。

誰もがその瞬間それに包まれ、涙を流す。

最後の一音がすぅっと消えた。

そして、演奏が終わった。

うぅぅぅ、、、

ついに完結、、です!!

お幸せに、、、

最後までお付き合いくださりありがとうございました✨

ではでは

またいつか〜

この作品はいかがでしたか?

500

コメント

1

ユーザー

同性婚が、認めてもらえる世の中になってよかった! 太陽君タカちゃんお幸せに! もちちーずさん連載終了おめでとうございます🎊そして、お疲れ様です! これからも活動頑張って下さい。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚