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週末、💙の部屋

💙

まあ…座って
コーヒーでも淹れるから

❤️

ああ、ありがとう
手伝おうか

💙

大丈夫

ぎこちない雰囲気に 身体がそわそわする

💙

はい、どうぞ

❤️

あの…ごめん!
俺あの時気が動転してて
冷静でいられなくて…

💙

俺も…なんていうかあの時は
その…上手く言えなくて…

❤️

💙の話を聞こうと
しなかったのは俺だ

💙

ちゃんと話すから、
聞いてくれる?

❤️

うん

パラ…

💙

この写真の人は
俺の元彼の航平

💙

❤️と瓜二つだろ

❤️

うん…自分でも驚くくらい
似てる

💙

俺が初めて
好きになった人なんだ

💙

航平は頭が良くて明るくて
いつも人気者でさ

💙

俺はずっと憧れてた

💙

アイツが一緒に大学に
行こうって言うから
俺、バカだけど必死で
勉強してさ…

💙

それで…高校二年の冬に
航平は死んだ

❤️

え?

💙

病気が見つかってからは
あっという間だった

❤️

そうなんだ…

💙

俺、航平が死んだ時
何もかも終わったって
思ったんだ

💙

俺一人世界に取り残されて
何も感じない
夢も希望もない

💙

航平はもうこの世にいないのに
時間はただ過ぎていって…

💙

せっかく受かった大学にも
何の楽しみも見出せなくて

💙

いるはずのない
航平の姿ばっかり探してた

❤️

…………………

💙

でも、大学三年の時
❤️に出会った

❤️

あ……

💙

最初はめちゃくちゃ驚いたよ

💙

アイツが生き返ったん
じゃないかと思うくらい

💙

正直、❤️に航平の姿を
重ねてた

❤️

……………………

💙

❤️と一緒に居られることが
俺、嬉しくて嬉しくて

💙

発表の準備してる時も
数年ぶりにワクワクしてさ

💙

ああ、生きてる!って
思った

💙

二人とも内定貰った時も、
この先もまた一緒に
居られんのかって
嬉しくてたまんなかった

気づけば俺の頬には 涙が伝っていた

❤️は黙って俺を見ている

💙

でも❤️には🖤がいたし
俺はただそばに居られれば
それで良いと思ってた

💙

でも…

💙

お前、俺が残業してた時
飯作って来てくれたじゃん?

💙

こんなに俺の事
気に掛けてくれる奴
いるんだ…って

💙

あの時気付いたんだ
自分の本当の気持ちに

💙

❤️の事が好きだ、って

❤️

💙…

💙

もう俺の中の好きな人は
❤️だけになってた

💙

誰かの代わりなんかじゃなくて
❤️が欲しいんだって

💙

俺の側にいて欲しい

💙

俺には❤️が必要なんだよ

テーブルの上のコーヒーは すっかり冷めていた

💙

航平の事、
黙ってて…ごめん

ギュッ

💙

❤️…?

❤️

俺…多分航平さんに
嫉妬してた

💙

嫉妬…?

❤️

航平さんの写真を見た時、
不安になったんだ

❤️

💙が好きなのは
俺の見た目だけで

❤️

この人以上に💙に
愛されることはないんだって
勝手に思い込んだ

❤️

俺はこんなに💙のこと
好きなのにって

❤️

自分の事しか考えてなかった

💙

❤️…

❤️

本当に謝らなきゃ
いけないのは俺の方だよ💙

❤️

勝手に勘違いして
嫉妬して、
💙を突き放してごめん

❤️

俺も💙が必要だ

ギュッ…

❤️の背中に腕を回すと 力強く抱きしめられた

❤️

💙、俺🖤と別れた

💙

えっ

❤️

俺と付き合って欲しい

💙

❤️?

❤️

うん?

💙

俺でいいの…?

❤️

💙がいい

ギュウッ

💙

❤️…っ苦しい…

❤️

あ、ごめん!

❤️

キス…していい?

💙

うん

チュッ

❤️

💙、
そんな泣くなよ〜

💙

涙止まんねえよっ…

❤️

俺の前だけにしてくれよな?

💙

うんっ…

❤️

また朝まで
手握っててやろうか?

💙

うんっ…

❤️

えっと…それはまた
ソファで?それとも
ベッドで?

💙

……へ?

💙

んと…今度はベッドが
いい…かな笑

❤️

ふふ

To be continued.

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