ねぇ、お母さん。
ここは何処なの?
何でこんなに寒くて
雨の音がするの?
何でこんなに暗いの?
何でお母さんの声も気配もしないの?
…何で僕は段ボールの中に居るの?
ここでお留守番なの?
怖いよッ…
お腹も空いたし喉も乾いた…
うッ…!?(ロボロ
急に頭の中に映像が流れる。
『ロボロはお母さんと一緒に居たい?』
「うんッ!!」
『…そう。ごめんね…』
「なんで謝るのぉ?」
『何でも、無いよ』
『何で私が育てなきゃならないのよ?!』
「お前が産んだんだろうが!!」
『私だって産みたくなかったわよ!!』
『どう考えても貴方の責任でしょ?!』
「いや俺は悪くないだろ!!」
うぅ、怖いよッ…ガタガタ
分かってしまった。
……これはお留守番なんかじゃない。
僕は捨てられたんだ。
僕は…要らない子…
ここで死ぬんだ…
バイバイ、お母さん お父さん
そう心の中で呟いた時だった。
ゾム)…大丈夫?
……?(ロボロ
ゾム)俺の家、来る?
………(ロボロ
ゾム)よいしょっと
知らない男の人に抱き抱えられる。
その人の腕は逞しくて、でも優しくて
すっかり安心しきった僕は、
その腕の中で眠ってしまった。
この日から、僕と恩人の生活が始まる。
コメント
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取り敢えず500にしときました✌︎('ω'✌︎ )
ぐへへ神ってますねぇ()