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今日もほとけは出かけるらしく慌ただしく準備している。
少し疲れているような嫌そうな顔をしている。
ほとけは指を鳴らして瞬時に居なくなった。
俺なら部屋の何処を探っても触っても良いらしく、とりあえず色々この部屋を散策してみる事にした。
手に取って開いてみるも、全く読めない字ばかり。
窓を叩く白髪のような紫髪のような青年と赤髪の青年がほうきに跨り俺を見ている。
2人は何か話しているようにも見えるけど、俺は人間でほとけの力が無いと言葉が全く分からない。
白紫みたいな髪色をした少年が窓に手をかざすと何故か閉まっていた鍵が開いた。
今日の会議は相当大事な事らしく、各国の王様や地域をまとめている王様の配下達も集まっている。
王様
王様
ないちゃんは王様の配下でもあり指揮官を務めている。
基本逆らうのは禁止だけど、僕が口止めをしたからか話を逸らそうとしてくれた。
王様
王様
"ほとけっ…!!"
王様の話している最中いふくんの声が聞こえる。
王様
はっ!!
王様
2人はこの部屋に無理矢理入って来て先程からずっと話し合っている。
突然赤髪の青年が俺の頬に手を添える。
首を傾げ何か聞いているように見えるが ほとけの魔法が無い限り俺は言葉を聞き取れない。
白紫色髪の青年が俺の頭に手を起いた。
ほとけと同じ魔法が使えるのか彼らの言葉が分かるようになった。
赤髪の青年は俺の髪を掴み、自身の顔に近付ける。
そんな事は無い。
確かにいつもの生活に退屈はしていたが、別にここに来たかったわけじゃない。
しかも寝て起きたらここの世界に居るという訳の分からない事が起きた事に変わりは無い。
魔法で首を絞められた感覚がありながら体を中に浮かせられる。
人間に対し怒りが強いのか締める力が増している。
意識が飛びそうなくらい苦しい。
ほとけは軽々しく自分が戻してあげるみたいに言っていたけど…そんなに大変だとは思っていなかったし、聞いてない。
再び首を締められる感覚に襲われる。
恐らく彼の魔法だろう。
海の真上に連れて来させられた。
朝だったはずなのに、真夜中並みに辺りが暗い。
ほとけの住んでいる地域とは真逆の位置の所に来たのかもしれない。
楽にするという言葉からして嫌な予感しかしない。
少しずつ首を締める魔法が弱まっている。
タヒなずに帰りたいという思いと今の現状が違いすぎて涙が止まらない。
首を締める魔力が消え身が楽になったと思った瞬間、俺の体は海に向かって真っ逆さまに落ちた。
寒い…
冷たい…
海の中はとても冷たく静か。
俺が帰りたいという願いを叶えようとするとほとけがタヒぬ。
自分が帰る為に誰かがタヒぬのなら確かにこのまま消えた方が良いのかもしれない。
そう思うと自然と眠くなり、俺は海の中で静かに目を閉じた。