神代さんは今日も可愛いっ！

ぼんやりと外を眺める。

少女漫画でよく見る、在り来たりな風景。

変わらない雰囲気に変わらない退屈さ。

え、

ガラガラと音を立てて開く扉。

そして入ってくる転校生。

一瞬にしてその転校生に釘付けとなる。

それはオレも例外ではなく...

藤色の髪にスラリとした体。

身長はそこそこある。

転校生はきょろきょろと見渡し、震えている。

ざわざわとした周りに動揺して、今にも倒れてしまいそうで。

容姿にあった美声が教室内で響き渡る。

あまりの可愛さに言葉が出なくなる。

まさに革命。

一瞬にして心を奪われた。

窓側の1番後ろで隣は空席。

は、え、は、？

突然の少女漫画展開。

ことが上手くいきすぎて怖いんだが。

神代と言う少女がだんだん近づいてくる。

その容姿やオーラと言ったら...、

なんだそのぎこちない笑顔はっっっ！！

殺す気なのか！？！？！？

にしても、喋り慣れてないのだろうか。

人見知りにしては、ぎこちなさ過ぎると言うか...。

ふわりとした藤色に桃色の花びらが落ちる。

花びら...とってあげるべきだろうか。

そっと手を伸ばす。

ふんわりと柔らかい髪に触れる。

それと同時にくる甘い匂い。

頬が赤くなって...

転校初日、それに初対面。

...流石に引かれるだろ。

自分までも顔が熱くなって。

蒸気している頬がなんとも可愛らしくって。

え、いまっ、

あたふたして恥ずかしさを隠そうと必死になっている。

これはオレと少し変わった少女の物語。

【補足】 エセ方言出てきます！！！！ 調べて書いているので、そこら辺は勘弁してください！！ あと、キャラ崩壊

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