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1件
今回もとても良かったです!! 次も楽しみに待っています!!
次の日
透
あははw
透
透
透
透は人に 見つからないように 逃げていた
透
透
透
透
ガッカリと肩を落としていた
透
透
透
透は全然 諦めていないようだった
透
煉
透
透は煉さんに 見つかってしまった
透
凪斗(ナギト)
頭を撫でて 煉さんの方へ進んだ
凪斗(ナギト)
透
煉
煉
煉さんは こちらに手を伸ばした
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
煉
凪斗(ナギト)
居なくなるのを確認すると 透の腕を 引っ張った
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透
透が探している人物を見つけて 手を離した
凪斗(ナギト)
紅野
紅野
凪斗(ナギト)
紅野
凪斗(ナギト)
紅野なら そう言うと思って 一応言っておいた
透
どうやら知ってるようだ
透
透
透
透は必死に 説明していた
透
透
紅野
表情を見ると 本心では無いことが 分かった
透
紅野
紅野
紅野は言葉を飲み込んだ
紅野
透
透
透
透は震える声で 必死に説明していた
透
透
透
透
透
透
俺は少し 頬が緩んだ
透
透は手が汚れることを 気にもせず 隠すのに必死だった
透
紅野
紅野
そこには紅葉が 心配そうな顔で 見つめていた
紅野
透
紅野
優しく微笑むと 俺は腕を掴まれた
凪斗(ナギト)
透
紅葉
2人は足を止めてしまった
紅野
紅野
凪斗(ナギト)
紅野は眉を顰める
紅野
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
大丈夫だと微笑んでも 2人は 動こうとしない
透
紅葉
紅野
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
大きな風の音が聞こえると 俺は居なくなっていた
修学旅行当日
俺は風に黄昏ながら 本を読んでいた
紫呉
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉は簡単そうに言う
凪斗(ナギト)
兄さんは 俺の何かに気づいてる
今 力を借りる時では無い
紫呉
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
紫呉
意地悪気味に 紫呉は微笑んだ
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉
紫呉は抱きついてきて 頭を撫でた
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
冗談を言う気は 無くなったらしい
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
紫呉は何も言わずに 聞いていた
凪斗(ナギト)
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉
何を言おうしてるのかは 分かった
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉は起き上がって 知りたそうな 顔をしていた
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
依鈴
依鈴
知っていたとしても 僕が教えるとは 限らないのに、
依鈴
紫呉
依鈴
紫呉
その言葉を聞いて笑いが 込み上げてきた
紫呉
紫呉
何故 凪斗に話さないのか 不思議でたまらない
紫呉
紫呉
これは ただの憶測だ
紫呉
紫呉
「何か」を 僕は知らない
紫呉
紫呉
はぐらかした...
はぐらかされた...ような気がする
依鈴
依鈴
そういうものは やっぱり もっと奥の 蔵とかに あるのかな....
いや もしかしたら 華清様が持っているかも...
依鈴
棚にぶつかって 上から資料が 落ちてきた
気持ち悪い...
グレ兄には あんな風に生きてる人には 怖いものなど 無いのだろうか...
そこで私は気を失った
「うるさいお前 要らないんだよ」
依鈴
私.....寝てた...?
嘘...何時 今....
気持ち悪い...
起きなきゃ...覚めなきゃ...
終わらせるんだ
全部 終わらせるんだ...
依鈴
依鈴
依鈴
依鈴
駄目...吐いちゃッ、また...怒られる
扉の方から 音が聞こえた
依鈴
透
依鈴
沢山のものが 壊れる音がする
透
依鈴
依鈴
依鈴
透
幸せな家庭ね
お父さんも お母さんも 依鈴ちゃんを愛してる
依鈴
依鈴
依鈴
依鈴
依鈴
依鈴
それは、それは まるで…
お芝居の中のように…
アハハwキャハハw
依鈴
依鈴
依鈴
たった一度の その言葉で…
ガシャーーーーーンッ
依鈴の母親
依鈴の母親
依鈴の母親
お芝居は 終わってしまった
依鈴
依鈴
ガチャッ
依鈴
私の事 嫌だったのに…
私の事 重荷だったのに…
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
透
透は素早く 扉を閉めてくれた
依鈴
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
無理して ずっと無理して 無理して…
結局 壊れて…
二度と 戻せなくなって…
私の事 要らないって…
怖い…ハル…怖い…
私 怖くて堪らないの…
家の中に入る時の あの 祈る気持ち
機嫌は良いだろうか…
悪かったら それが過ぎるのを待とう…
石のように 何も感じない
いつかまた 私の事 許してくれる日まで
依鈴
許してくれるよね…?
また 戻れるよね、?
依鈴
撥春
撥春
ハル…ハルだ…
撥春
久しぶりに顔見た気がする
こんな事に なる前は 何度か遊んだりもしたけど…
白くて柔らかい髪が好きだよって 言った時の キョトンとした顔が 可愛かった…
外から見えない場所に 多くの傷があります...
周囲が もっと早く気づいてあげたら 良かったのですが...
華清(カセイ)
華清(カセイ)
依鈴
そこには 上品な笑みを浮かべている 知らない人がいた
華清(カセイ)
華清(カセイ)
華清(カセイ)
私はハッとした
依鈴
華清(カセイ)
華清(カセイ)
華清(カセイ)
その言葉は幼い私には 理解出来なかった
依鈴
依鈴
依鈴
必死に訴える私の事を ハルと凪斗は 悲しそうな目をして 見つめていた
依鈴
依鈴
暖かいものが 私の事を包み込んだ
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
依鈴の母親
冷たい目が 私の事を見つめていた
依鈴の母親
依鈴の母親
依鈴の母親
凪斗の暖かさを 消し去るように 冷たい目をしていた
お話は向こうで...
依鈴
依鈴
依鈴
弱っていた体は 直ぐに足を止めさせた
依鈴
依鈴
依鈴
必死に2人に手を伸ばした
依鈴
依鈴
依鈴の父親
依鈴の父親
その言葉を聞いて 私は頭が 真っ白になった
撥春
撥春
撥春
撥春
ハルは私の為に 怒ってくれた
撥春
撥春
撥春
撥春
華清(カセイ)
撥春
ガラガラッ
撥春
華清(カセイ)
撥春
言いたいことを ハルが全て言ってくれた
華清(カセイ)
撥春
依鈴
撥春
両親が その後 見舞いに来ることは無く
そんな風に 私の家は終わった
楽羅の家に 世話になる事は 決まったけど…
少なくとも 壊れていない家庭の中に 入るのは胸が よじれていく だけだった…
何が悪かったの?
何が間違ってたの?
もう初めから 取り返し何て つかなかったの?
私が産まれてきた事が いけなかったの?
コンコンッ
そんな出口のないことを 考えてると 決まって
撥春
ハルが現れた
撥春
依鈴
ハルは沢山 来てくれた
それが全部 嫌じゃなかった
ハルと居る時は 苦痛なんて無かった
依鈴
依鈴
撥春
撥春
撥春
依鈴
依鈴
ハルは変な子
優しい子
好きになってしまいそう…
好きに...なってしまったかも、
慊人
慊人
慊人
慊人
慊人が何かを考えていることが分かって 身体が拒絶反応を 起こしていた
慊人
慊人
慊人
慊人は怖い…
言動全部が逆らえない
萎縮する
どうしても、
慊人
慊人
慊人
慊人
答えは慎重に 選ばなければならない
慊人
慊人
私を脅すかのように慊人は その話しを 持ち出した
慊人
依鈴
依鈴
慊人は何かを考えると 頬を叩いた
依鈴
慊人
依鈴
慊人
頬が痛くて 話が入ってこない
慊人
慊人
慊人
人形を持つかのように乱暴に 腕を引っ張った
依鈴
慊人
慊人
慊人
慊人
依鈴
呼吸が上手く 出来ない
慊人
慊人
慊人
慊人
慊人に目を合わせられない
慊人
慊人
慊人
依鈴
身体の震えが 止まらない
慊人
慊人
慊人
依鈴
慊人は窓から 私を突き飛ばした
その現場を燈路は見ていた
燈路
ガシャーーーーーンッ
燈路
私 幸せだった…
ありがとう
嬉しい。でも もういいよ…
もういいよ。ハル…
幻覚なのか 凪斗の暖かさがある蝶が 周りを囲んでいる
今度は ハルが幸せにならなくちゃ…
解放しよう…私から…
慊人から……
凪斗(ナギト)
依鈴
慊人
凪斗は優しい
燈路
声が 行動が優しい
抱きついて 泣いてしまいたい…
凪斗(ナギト)
その 暖かい温もりが 私を受け止めてくれそうだから…
凪斗(ナギト)
燈路
凪斗(ナギト)
大きな風が吹くと凪斗は いつも通り 居なくなっていた
リンは涙を流していて 俺は手を握った
依鈴
凪斗(ナギト)
依鈴
凪斗(ナギト)
おでこを優しく抑えるとリンは また横になった
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
透
紫呉
紫呉
紫呉
紫呉
紫呉
依鈴
醜態を晒して 嫌な夢を見ていた…
はとり
依鈴
はとり
依鈴
私は布団から 起き上がった
依鈴
はとり
逃げようとすると 物音に驚いて諦めた
透
透
透
こいつを見ていると 調子が狂う
紫呉
紫呉
リン 隣の部屋においで
私は声のする方へ 顔を向けた
紫呉
隣の部屋さ、
リン以外 入ってきては駄目だよ
はとり
それは 秘密だよ
グレ兄は入ろうとして 光に押し戻された
紫呉
紫呉 入るなと言っているだろ…
紫呉
まだ 話す時期じゃない
紫呉
はとり
うん 任せて
凪斗(ナギト)
リンは抱きついてきたから 頭を優しく撫でた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
少し躊躇ったけど 口を開いた
凪斗(ナギト)
依鈴
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
リンは予想外だったようだ
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
リンは言葉を失っていた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
依鈴
しばらく黙って微笑むと 目を逸らし ながら言葉を発した
凪斗(ナギト)
依鈴
リンの目は希望に満ちていた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
お皿が割れるような音がした
透
凪斗(ナギト)
依鈴
依鈴
リンは透から 俺を離すようにした
透
依鈴
凪斗(ナギト)
依鈴
多分 リンは そんな事を 言いたいんじゃない
依鈴
依鈴
でも そんな風にしか 伝えられないんだ
透
依鈴
透
透が何故 解き方を知りたいのか 俺には分かった
依鈴
依鈴
透
依鈴
透
透が こんなにも はっきり想いを伝えた のは初めてのような気がした
依鈴
透
依鈴
2人の言い争いは続いた
透
透
依鈴
自分さえ 突き放すように 透を突き放した
透
依鈴
依鈴
依鈴
リンは俺が どうなるのかも全て 分かったようだった
依鈴
依鈴
強く抱きしめる リンの気持ちが 伝わって頭を撫でた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
自分に言い聞かせる様に言った
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
俺は独りじゃない
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透
透は納得してくれたようだった
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透
︎︎
依鈴
︎︎
その瞬間 謎の人と目が合った
とても...綺麗....
そして何処かで 見た事のある 顔立ちだった
依鈴さんは 引き寄せられるかのように 抱きついた
︎︎
依鈴
︎︎
︎︎
声を出さずに 首で返事をした
︎︎
︎︎
透
最後に聞きたいことを 聞いてみた
透
︎︎
_____________________
︎︎
依鈴
透
戻っておいで
依鈴
透
凪斗(ナギト)
十二支でも無いものが あの世に行くのは 負担が大きい
透
凪斗(ナギト)
透
透の顔色は とても良かった
凪斗(ナギト)
透
手を振って 透を見送った
凪斗(ナギト)
依鈴
リンは抱きついてきて 離れそうになかった
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
本を読んでいると ノック音が聞こえた
凪斗(ナギト)
由希
凪斗(ナギト)
由希は優しく 扉を開けた
由希
リンは安心したような顔をして 寝ていた
凪斗(ナギト)
由希
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
リンが暴れれば 手が付けられない
由希
凪斗(ナギト)
今すぐにでも 起きそうな予感がした
凪斗(ナギト)
由希
由希の事も手を振って 見送った
何か物が 割れたような音がした
はとり
多分 本が沢山 落ちたのだろうか
紫呉
俺は苦笑いするしか 無かった
由希
夾
透
勢いよく 扉が開かれた
凪斗(ナギト)
小走りで こちらに近付くと リンは抱きついた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
依鈴
凪斗(ナギト)
俺は何とか 説得しようとした
依鈴
不安そうに抱きしめる手を見ると 無理には 言えなくなってしまった
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
何か あってはならない
依鈴
凪斗(ナギト)
リンは納得してくれたようだった