月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・まろにきが付き合ってます ・あにきの体調不良&まろにき喧嘩ネタです ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌
月見。
思えば、そう。その日は朝から倦怠感を感じていて、その時から既に、最悪な一日が始まっていたのだと思う。
その日、俺は特に予定が無かった為、まろの家に行く約束をしていた。頭痛と喉の違和感があったが、薬を飲めば大丈夫だろうと特にまろに連絡することもなく家を出た。
外はどんよりと曇っていて、俺偏頭痛持ってたんかなぁなんて思いながら痛む頭を押さえて歩いた。
まろに会えば治るやろ。そう思っていた。同じいれいすメンバーのまろとは、付き合ってもう二ヶ月になる。まろといると、時間がいくらあっても足りないくらい時間が過ぎるのが早いのだ。だからきっと、まろと過ごしていればこの倦怠感もいつの間にか消えているだろうと思っていた。
しかし、残念ながらそれは叶わなかった。
何か嫌なことでもあったのか、普段優しいまろの機嫌が珍しく悪く、何を言っても素っ気ない返事が返ってくるのだった。
しかも極め付けに、俺が家に上がって一時間近く経つ今も現在進行形で、まろは仕事が残っているのかパソコンに向かっている。
キーボードを叩く音が、いつもより少し荒っぽかった。
悠佑
If
悠佑
If
悠佑
If
勇気を出して話しかけてみても、ずっとこんな感じだ。どうしてまろに話しかけるのに勇気なんて使わなくちゃいけないのか、もっと気軽に話せる様な関係の筈なのに。
と言うか、まろはちゃんと休めているのだろうか。いつも仕事が忙しそうだし、こうやって家に持ち込んで身で仕事をしているなんて、かなり疲れている筈だ。
何もしていないこの時間が嫌で、それを埋めるように何かしたかった俺は、まろの好きなハンバーグでも作ろうと思った。
まろの部屋を出て、材料あるかなぁと冷蔵庫を開けようとした時だった。
If
悠佑
背後から聞こえてきた声に、心臓が止まるかと思った。
見れば、リビングの入り口に立っていたまろが俺を見つめていた。いつの間に出て来たのだろうか。
悠佑
If
そんなこと。普段のまろなら言わないであろう言葉と、決して良いとは言えないこの場の雰囲気に冷や汗が出る。
悠佑
動揺から、途切れ途切れの下手くそな日本語で言葉を紡いだ。ほとけでももう少しちゃんと喋れるんじゃないかなんて思う。
俺の言葉にまろは頭をガシガシとかいて、それから溜息混じりにこう言い放った。
If
悠佑
ピシリと、体が固まった。緊張状態だった心にヒビが入ったような感覚。冷たい水をかけられた様な感覚。
悠佑
If
If
お節介。その言葉に、俺は、は、と小さく息を吐き出した。もう、限界だった。
悠佑
If
If
──あにき呼ばなければ良かったわ。
頭が真っ白になって、何も考えられなくなる。
言われたことのない、・・・優しいまろからは想像も出来ないそのセリフが、簡単にその口から発せられた。
ぶわっと滲む視界。けれどそれすら、今のまろにはストレスでしかないんだと瞬時に悟った俺は、歯を食いしばって床を見つめた。
悠佑
涙も嗚咽も飲み込んで、俺はそう言った。声は震えていなかっただろうか。
悠佑
そうして、まろの言葉も待たずに、俺はまろの家を飛び出した。
悠佑
どれだけ走ったんだろうか。おもむろに足を止めて、荒くなった息を落ち着けようとする。
泣いていることによって、頭痛が更に悪化してきているのを自覚していた。
ガンガンと頭の内側から殴られている様な、そんな感覚。
追いかけて来てくれるかもなんて、そんな望みは持っていなかった。
普段優しいまろが、あそこまで不機嫌なのを見たのはきっと初めてだった。
・・・その不機嫌が自分に向けられるのも、不機嫌の理由が自分なのも、俺には耐え難いことだった。
悠佑
涙がボロボロとこぼれ落ちる。この道が、人通りが少ない様で良かった。
その時、首に冷たい感覚がした。水滴が落ちる様な、そんな感覚。
空を見上げると、空は朝見た時よりもどんよりと薄暗くなっていて、またポツンと水滴が俺の額に落ちた。雨だ。
ぼんやりと空を見上げている間に、最初こそ小雨だった雨が次第に本格的に降って来て、俺の髪や服を濡らしていった。
あぁ、つくづく最悪な一日やな。
そう思いながらも、俺は何処か雨宿り出来る場所を探したり、家に帰ろうと走ることもしなかった。
なんかもう、全部どうでも良いわ。
雨に濡れて重くなる服。さっきから鳥肌が止まらない。寒気がして、視界が霞む。
もう走ってもないのに、息が荒い。おかしいな、でも助けを呼べる人とか居ないしな。
人に、──好きな人に、迷惑をかける自分なんて、このまま雨に流されて消えて仕舞えば良いのに。
そう思った時、俺の視界がぐらりと傾いた。
ああ、倒れる。もう雨の冷たい感覚も感じなくなって来ていた。
倒れる体に抵抗もせず、俺は目を閉じた。
意識が途絶える直前、なんだか聞き覚えのある声に名前を呼ばれた気がした。
?
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
コメント
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続き待ってます!!!!