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俺はただのブラック企業で働く会社員。 今日も定時で帰れる気が微塵もしない。その理由は、、、まあ、嫌いな上司かな。
Kyo
ドサッ
pn
pn
山積みの資料を持ってきたのは、俺の嫌いな上司。金藤京(Kyo)さん。 898みたいで怖いし、タバコ吸ってるし、、、ヤニ臭い。俺タバコ嫌いなんだよ。
目が疲れているのか、ピントが合いづらくなりつつも俺は仕事を終わらせようと パソコンに向かった。
カタカタカタカタ–タンッ
エンターキーを押した音が静かな社内に響き渡る。
pn
深夜。山積みだった資料はようやく終わりを迎えた。 周りを見渡してみると、俺のみ、、、かと思えばKyoさんが奥に見える。
pn
Kyoさんも仕事を終えたのか、こちらに歩み寄ってくる。 え、なんか怖いんですけど、、、。
Kyo
pn
怒られてしまうかなと、少し覚悟を決めながら目を瞑る。
ポン
しかし、実際に出たのは殴りではなく頭の上にぽんと手を置かれただけだった。
Kyo
pn
Kyo
Kyo
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連れてこられた先は会社のオフィス屋上だった。 上を見上げると満天の星空が広がり、仕事で疲れ切った心も少し潤った感覚がする。
pn
Kyo
Kyoさんは柵に寄りかかり、ライターでタバコに火を灯す。 少し灯った火の優雅に揺ら揺らと揺れている様子を見ると、何故か惹かれてしまう。
俺は真似をするようにKyoさんの隣の柵に寄りかかった。
Kyo
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Kyo
pn
Kyoさんの吸うタバコの匂いは変に癖になる。
Kyo
pn
Kyoさんは、いきなり吸っていたタバコを俺の口に移した。 煙が揺らめく様がなんとも美しく感じてしまうのは末期なのだろうか。
それとも、、、
Kyo
Kyoさんのことを好きになってしまったのだろうか。
タバコの匂い、彼の匂い。 end