俺が住んでいるアパートはY学園から徒歩2分程のところにある
だからここのアパートは全室Y学園の学生で埋まっている
山田
山田
そんな心配は無用だった
何せ俺は極度の人見知りでY学園に入学して4ヶ月の今でも誰一人これといった友達がいなかった
今夜も1人で深夜のテレビ番組を見ていた
すると突然バタバタと荒々しい足音が聞こえてきて俺はびっくりした
次の瞬間「ピンポーン」と、普段ならならない玄関のチャイムが響いた
山田
俺は恐る恐るドアスコープを覗く
そこに居たのは驚きの人物だった
モデルのような顔、スタイルその上誰とでも親しく話す性格で、入学してすぐ学部内1の人如月だった
だが、その如月が今にも泣きそうな顔で立っていた
常に人に囲まれているため話したことはほとんどなかった。
だが、同じ学部だったので面識はあった
山田
俺がドアを開けると如月は顔を見るなり
如月
と、ガタガタと震えていた
山田
俺は事情が分からないまま如月を部屋に入れた
山田
なんて言う打算があった
如月はしばらく放心状態だった。
いくら質問しても何も言わないから俺は質問するのを諦めてコーヒーを入れた
山田
如月は出したマグカップを持ったまましばらく湯気を眺めていた
だが、やがてゆっくりと飲み始めた
如月はコーヒーを飲み終わるとやっと口を開いた
如月
山田
如月
山田
俺は如月から聞いたことに驚いていたが、如月は話を続けた
如月
如月
如月
山田
山田
俺がスマホを探していると再び足音が聞こえてきた
それを聞いた如月が小さな声でこういった
如月
山田
如月
如月
足音は段々と俺の部屋に近づいてきて俺の部屋でピタリと止まった
警察?
山田
山田
俺は玄関に向かおうとしたが如月が俺の腕を掴んで首を横に降り小声でこう言う
如月
それを聞いた俺はある事件を思い出した
以前殺人を犯して逃走した犯人は警察の振りをしてドアを開けさせ中の住人を襲い立てこもった事件があったのだ
ピーンポーン!
ピーンポーン!
ドンドンドン! ドンドンドン!
警察?
俺たちは息を潜めて地蔵のように固まった
心臓がとてつもなく早くなっている
緊迫した状況に俺は耐えられなくなり口を開いた
山田
山田
山田
山田
如月
如月
山田
俺が頷くと如月はほっとしたかのように掴んでいた俺の腕を離した
その瞬間俺は玄関に走った
ガチャ
山田
俺は部屋の中にいる如月を指さした
3人の警察官が如月を押さえつけた
如月のズボンのポケットからスタンガンと血が着いたナイフが発見された
警察官に両脇を抱えられてパトカーに乗る寸前に如月がこういった
如月
山田
如月
如月
如月を乗せたパトカーが去って行くのを俺は見届けた
山田
山田
テーブルの上には如月がコーヒーを飲んだマグカップがそのまま残されていた
コメント
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つーかなんだよこれ
こええ() ゆいちゃん神じゃん()