あれから何発撃たれただろうか……
零
(ざっと8ぐらいかな……)
零
(血は出てる。
だけど、
多分この子達は知らない。
どれだけ私 実験体NO.0が
痛い思いをしたのかも……
零
君たちは、
零
私がどんな風にあそこにいたか
零
知ってる?……
実験体NO.2
知ってるよぉ
実験体NO.2
すごく腕はいいけど、
実験体NO.2
任務は失敗しかしない
実験体NO.3
あと……
実験体NO.3
なんでしたっけ……
実験体NO.4
すごく愛されていた……
実験体NO.3
そうそう!それですよ
零
……そう
あぁ……
きっとこの子達は
そういう嘘ばかり聞いていたんだろうな
私は愛されたことも、
大切にされたこともない
君たちは、毎日何発か撃たれたみたいだけど、
私は何発という程度ではなかった。
毎日、何発も撃たれ、
そのうえ、刺されたり、
殴られたり、蹴られたり
焼かれそうになったり、
溺れるとこだったし、
息も出来ない日ばかり
あぁ
きっと、この子達には
優しいんだなぁ……
零
そっか……
零
じゃあ…君達は……大切にされてたんだね……
実験体 NO.1
あ?
実験体 NO.1
んだけどよ、俺達よりも愛されてたお前が、俺には羨ましいぜ?
あれが愛のカタチ?
そんなことない。
きっと、きっと普通の人なら……
ハグしてくれたり、
一緒に遊んでくれたりするんだろうな……
零
良かったね……優しい人になってからで……
ドォン
零
フラッ ドサッ
実験体NO.4
さっきからベラベラベラベラ
実験体NO.4
うるさいんだよね







