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文化祭の準備は、
日に日に忙しくなっていった。
放課後の教室には、
段ボールや色紙、飾りが増えていく。
のあは脚立の上で、
壁に飾りを貼っていた。
のあ
うり
下から声がして、見下ろすと、
うりが立っていた。
のあ
そういった直後、脚立が少しぐらつく。
のあ
次の瞬間、腰に手が回された。
うり
気づけば、うりが支えてくれていた。
距離が、近い。
息がかかるくらい。
のあ
うり
その声は、優しいけど、どこか硬い。
脚立を降りると、うりはすぐに手を離した
うり
それだけ言って、離れていく背中
最近、こういうの多い気がする
近づいたと思ったら、
急に距離を取られる。
準備の合間、
のあはもふと並んで作業していた。
もふ
のあ
もふ
その一言に、手が止まる。
のあ
もふ
もふ
のあ
そう答えた瞬間、自分の胸が少し痛んだ。
もふ
もふはそれ以上、何も言わなかった。
その日の帰り。
昇降口でのあはうりを見つけて声をかける
のあ
うり
言葉を遮られて、のあは目を見開く。
うり
のあ
理由を聞く勇気はなかった
1人で歩く帰り道は、いつもより静か
なんで、こんなに寂しいんだろ
家に着いても、気持ちは晴れなかった。
その頃、うりは遠回りして帰っていた。
うり
あの言葉が頭から離れない。
近づきすぎたら勘違いしてしまう。
期待してしまう。
だから、少しだけ距離を置こうと思った
でもーーー
のあの困った顔も、笑った顔も、
全部、簡単に浮かんでしまう。
うり
誰にも聞こえない声で、そう呟いた
同じ空の下。
同じ気持ちに、気づかないまま。
2人の距離は、
近いのに、少しだけすれ違っていた。
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