眩しい朝日が差し込む離宮の寝室。
そらちゃんが目を覚ますと……そこには、異様な光景が広がっていた。
そら
「……ん、んぅ……重い……動けないよぉ……」

そらちゃんの右腕にはミリムが抱きつき、左腕にはシュナが顔を埋めている。
足元ではシオンが幸せそうに寝息を立て、背後からはリムル(スライム形態)がひんやりと、でも心地よく全身に密着していた。
ジェジェ
《 報告。……おはようございます、そら。……現在、そら様の周囲はテンペストの最高戦力によって完全に封鎖されています。……

ジェジェ
物理的脱出確率は0.01%以下。……このまま彼らの体温を享受することを推奨します 》

そら
「ジェジェ……。脳内で冷静に解説してないで、助けてよ……」

ジェジェ
「……おや、実体の私を無視するのですか?」

ジェジェが指先でそらちゃんの頬をなぞる。その指が少しだけ長く唇に触れたのは、きっと計算通りなんだろう。
リムル
お、そら。起きたか? 昨夜はぐっすりだったな」

シュナ
「そら様、朝食の準備はできておりますが……あと5分だけ、こうしていてもよろしいですか?」

そら
「あわわわ! みんな近すぎるよぉ! 赤ちゃんが起きちゃう!」

ジェジェ
《 報告。……赤ちゃんはすでに起床。……ベニマルとソウエイが、部屋の外で『あやし係』として待機中です

ジェジェ
彼らもまた、中に入りたくてたまらない様子ですが、ジェジェが物理的に扉を固定しました 》

そら
「ジェジェ! 職権乱用だよぉ!」

ジェジェ
「……いいえ、そら。これは『優先順位』の問題です。……今、この世界で最も守られ、愛されるべきは、あなたなのですから」

ジェジェがそらちゃんの耳元で囁き、そらちゃんの顔は一瞬で真っ赤に染まる。
最強の5人に、そして脳内の「知恵之王」に四六時中愛される、そらちゃんの賑やかすぎる日常は、まだまだ終わる気配がないのでした。