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部長
あ、小山くん
小山
はい？
部長
明日、期待してるからね
小山
明日…ですか？
部長
忘れたのかい！
部長
明日はコスプレで飲み会しようって話！
小山
（やべえ…明日だったのか）
部長
去年の君のクオリティは凄かった！
部長
今年も期待しているよ
小山
あ、はい！もちろんです
小山
あはは…
去年はゾンビのコスプレをし、見事女性社員を怖がらせたのだ
だから今年も期待されてしまった
なのに、まさか用意していないなんて
小山
今からでも店開いてるか！？
仕事終わり、俺は慌ててコスプレショップに向かった
しかし、虚しいことに「CLOSE」の札が掛かっている
小山
どうすんだよ…
男
男
おい、お前…！
小山
な、なんですか？
タンクトップにトランクス姿の男が手招きしている
明らかに寒そうだ
男
これ、やるよ
小山
は…？
渡されたものは警察官のコスプレセットだった
小山
え、貴方が着るんじゃ…
男
俺は、いいんだよ！
男
じゃあな！
切羽詰まったように俺に渡し行ってしまった
仕方なく残された衣装を見つめる
小山
リアルだな…
小山
血まで付いてる
拳銃もセットのそれはクオリティが高かった
これで明日は大丈夫そうだな
部長
小山くん遅いよ！
部長
こっちこっち！
仕事が終わらず行った頃には皆酔っていた
部長
いいねえ！
部長
警察官か！
小山
どうですかね…？
同僚
最高じゃん小山
同僚
いや！小山刑事！
小山
アハハ！
部長
刑事、飲みなさい！
小山
はい！
小山
いただきます
気を良くした俺は水を飲むかのように酒を飲みまくった
同僚
小山刑事〜！
同僚
佐々木に振られたのは俺でーす
ヤダ〜と女性社員から笑い声がする
小山
何！？じゃあ失恋罪で逮捕だ！
拳銃を構え、引き金を引く
小山
バーン
バーン
声と一緒に拳銃から音がした
火薬の臭いと、硝煙
酔いがすっかり覚めた
小山
おい…嘘だろ
拳銃の先で…倒れる同僚
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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