ダメ、見つけては行けない、見つかっては行けない、
もう、私の前に現れないで、
ライブに行って知っているのに、また気付かされた
貴方達が好きだって、
本当は気づいているのに、気づきたくなかった
現実を受け止めたくなかった
私は逃げるように走った
北斗
追いかけてきちゃダメ、
それでも彼らは足を止めない
美優
本当は違う、
周りから視線を感じる
痛い、痛い視線。
理由なんてわかってる
彼らはアイドル、人気アイドル。
そんなアイドルが私のことを追いかけて、挙句の果てには私に酷い言葉を浴びせられて、
小さな憎らしい声が沢山聞こえてくる
しょうがない、
しょうがない、
何度も言い聞かせた
北斗
悲痛な叫びのように、話さないで
樹
樹
邪魔者なんがじゃない
私のそばにいて欲しい人だよ
なんでそんな大切な人を私は自らの手で壊そうとしているのだろう
でも、それでも…、私は彼らを見捨てる事しか出来ない
美優
美優
…嗚呼、そんなこと言いたくないよ、なんで、なんで、苦しい、辛い
どこにも行かないで…、
でも、これ以上…、
愛することは出来ない
北斗
そう言って彼らは去っていった
彼は震える声で
私は振り向くと大きな背中が小さな背中へと変わっていっていた
北斗
樹
まぁ、大丈夫な訳ないよな
樹
違う、絶対に違う、邪魔者な訳ない
樹
北斗
俺の急な叫び声に樹は驚いたように大きく目を見開く
北斗
確信は無い
だけど、何かあの子は隠している
俺たちに大きな秘密を
それはきっと、自分1人では何か出来るものでは無い
自分の憶測だけどそう考えている
だから、本心で捉えて欲しくない
北斗
北斗
樹
北斗
樹
分かるよ、メンバーだもん
樹
樹
樹
樹はいつでも俺の事を守ってくれていた
だから、俺が守る番
北斗
北斗
北斗
樹
北斗
樹
無心で走り続けて辿り着いたのは人気のない公園だった
虫が多くいる自然豊かな公園
私は無我夢中で走ってきた為ここがどこなのかよく分かっていない
私は酷いことを言った
ごめんなさい、
だけじゃ済まないかもしれない
私は傷つけた
1番大切にしなくちゃいけない人を私は自ら壊した
そんな人がのうのうと入れるはずが無い
私は彼らにも佐久間君にも会う資格が無い
でも、そのうち私はこの美しい世界が寂しくなる時が来る
それまでは思う存分楽しむ
そして、彼らに謝りに行く
そう心の中で大きく誓った。
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続き楽しみ!