テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

全てが思い通りに行くとは

限らない

人はいずれ死ぬ

でも俺より小さいあいつが

俺より先に死ぬのは

なんか違う

できるなら変わってやりたい

でもそうはいかない

だから俺は

あいつが生きている時に

一生分愛情をあげる

それが今の

俺の仕事だ

そう自分で思っている

けどあいつは誰に似たんだろうか

俺に迷惑をかけたくない一心で

1人で苦しんでる

お前は苦しい時に限って

いつも笑うんだ

そんなお前に気づいてやれなくて

俺は何の為に兄ちゃんでいるのか

あいつの感情は俺には分からない

でもあいつの気持ちなら

わかる気がする

そんなあいつの気持ちなんて

気づかなかった

いや、気づいていない

振りをしていたのかもしてない

1番近くにいながら

偉そうなことばかり言って

嫌われるには十分だよな

ごめんな愁斗

もっと早く気づいていたら

あの約束守れたはずなのに

ごめんな愁斗

ずっと一緒にいてやれなくて

1人にさせてごめんな

そんなことないよ、ひで

いつもそばにいてくれた

俺の悪いところを叱ってくれた

一言で言うと

俺は不器用過ぎたのかもしれない

周りに頼るのが苦手で

一人で抱え込んで

素直になれなくて

本当は一人で泣いてたんだ

心配かけたくなかった

きっと迷惑になるから

苦しむなら

一人で十分だった

ひで

俺が帰ってきてから

寝れてないんでしょ

そんな日々が続くと

俺が死ぬ前にひでが死んじゃうよ

だからさひで

俺のことは知らないフリしてて

気づいてないフリしててよ

そしたらひで楽になるでしょ

ひで

俺と巡り会ってくれて

ありがとう

俺のお兄ちゃんになってくれて

ありがとう

俺に一生分好きって言ってくれて

ありがとう

来世もひでの弟に生まれるから

待っててね

ひで出会ってくれてありがとう

またね

by愁斗

何も出来ずに君は光る星となった

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

240

コメント

2

ユーザー
ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚