全てが思い通りに行くとは
限らない
人はいずれ死ぬ
でも俺より小さいあいつが
俺より先に死ぬのは
なんか違う
できるなら変わってやりたい
でもそうはいかない
だから俺は
あいつが生きている時に
一生分愛情をあげる
それが今の
俺の仕事だ
そう自分で思っている
けどあいつは誰に似たんだろうか
俺に迷惑をかけたくない一心で
1人で苦しんでる
お前は苦しい時に限って
いつも笑うんだ
そんなお前に気づいてやれなくて
俺は何の為に兄ちゃんでいるのか
あいつの感情は俺には分からない
でもあいつの気持ちなら
わかる気がする
そんなあいつの気持ちなんて
気づかなかった
いや、気づいていない
振りをしていたのかもしてない
1番近くにいながら
偉そうなことばかり言って
嫌われるには十分だよな
ごめんな愁斗
もっと早く気づいていたら
あの約束守れたはずなのに
ごめんな愁斗
ずっと一緒にいてやれなくて
1人にさせてごめんな
そんなことないよ、ひで
いつもそばにいてくれた
俺の悪いところを叱ってくれた
一言で言うと
俺は不器用過ぎたのかもしれない
周りに頼るのが苦手で
一人で抱え込んで
素直になれなくて
本当は一人で泣いてたんだ
心配かけたくなかった
きっと迷惑になるから
苦しむなら
一人で十分だった
ひで
俺が帰ってきてから
寝れてないんでしょ
そんな日々が続くと
俺が死ぬ前にひでが死んじゃうよ
だからさひで
俺のことは知らないフリしてて
気づいてないフリしててよ
そしたらひで楽になるでしょ
ひで
俺と巡り会ってくれて
ありがとう
俺のお兄ちゃんになってくれて
ありがとう
俺に一生分好きって言ってくれて
ありがとう
来世もひでの弟に生まれるから
待っててね
ひで出会ってくれてありがとう
またね
by愁斗
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