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ドンッ
強い衝撃が走った。
通行人
通行人
彰人
人が、沢山集まってる。
俺に何か言ってる人。
悲鳴をあげてる人。
彰人
俺の意識はそこで途切れた。
気が付くと俺は家にいた。
彰人
彰人
俺は自分が死んでしまったことを 忘れていた。
彰人
彰人
絵名
彰人
彰人
絵名
彰人
彰人
絵名
今考えたら無視されてても 当然だったと思う。
わりぃ。
お前には何も言えないまま…。
お前の描く絵、俺好きだから
頑張れよ。
冬弥はあまりのショックで 俺が死んだことを忘れたんだ。
あの日、俺を抱き締めた日。
冬弥
彰人
俺は熱があるから甘えてきてるのかと 思ってたが
実際、本当に消えてたんだな。
だから、お前の本能が 俺がいなくなることを恐れてたんだな
冬弥と登校中、杏がやって来た。
杏
いつもみたいに元気に挨拶してくるが 俺には取り繕っているように見えた。
よく見たら、目も腫れているように 見える
冬弥
それを聞いて杏は 少し悲しそうな顔をして
杏
と、咄嗟に言ってくれた。
杏は知ってたのに。 俺がもう死んでるってことを。
冬弥を傷付けない為に、 嘘をついてくれたんだろ。
教室に着いて、 やっと俺は思い出した。
クラスメイトは皆暗い顔をしていて
俺の友人は泣いていた。
初めは何があったのか 分からなかったが
机に置いてあった花が 全てを物語っていた。
彰人
冬弥が体調が悪い理由が すぐに分かった。
お昼休み
冬弥
彰人
彰人
C組
彰人
冬弥
彰人
冬弥が、皆から不思議な目で 見られてる
冬弥の為にも早く伝えねぇと…
伝えねぇと…。
冬弥
彰人
周りから見たら、 冬弥は1人で話してると 見えちまうからな
司
彰人
冬弥
司
司センパイはいつもの元気が だいぶなかった。
目も腫れてるし、
この人、俺の為に泣いてくれたのか?
冬弥
冬弥がそこにいる筈がない 俺の事を話しても センパイ達は自然に話してくれた。
司
さすがキャスト、 未来のスター(?) 対応力がすげぇ。
類
彰人
類
彰人
神代センパイは霊感が強いのか、 俺の姿が見えて、 俺と話せるらしい。
冬弥以外に俺の姿が見える人がいて 俺は少し安心した。
神代センパイはほとんど察していた。
俺は冬弥の為にも 消えないといけない。
でも、もう冬弥に会えないと思うと 言い出せなかった。
俺が抱えきれないものの多さに 涙した時、 神代センパイは俺を 抱き締めてくれた。
司
司
司センパイは見える筈もない 俺に向かって 真っ直ぐな目で そう言ってくれた。
類
司
センパイとの別れも嫌だった。
だけど、これ以上センパイ達の 優しさに甘えていたら もう戻れないと思ったから。 俺はセンパイと別れを告げた。
彰人
彰人
冬弥
彰人
彰人
そんな弱った冬弥を見ても 俺は…
もう少しだけと思ってしまった。
彰人
はぐらかしてしまった。
冬弥
彰人
いつもの集合時間に 行くかどうか迷ったので 冬弥には先に行ってもらった。
杏は俺の姿は見えてないし こはねも見えない筈… 謙さんもきっと…
彰人
そう思って俺は行くことを決意した。
ガランガラン
彰人
こはね
彰人
彰人
でもこはねとは目が合わない。
彰人
杏もこはねの反応を見て 見えてないが、俺が店に来たことが 分かったらしい
お化け苦手なくせに そこら辺の対応力は凄かった。
謙
彰人
そう言って謙さんはパンケーキを 出してきた。
彰人
杏
杏は察したらしい。 このままでは3人分のパンケーキしか ない。 そうすれば冬弥が疑問に 感じてしまう。
謙
彰人
謙
謙
謙さんは俺が見えた。
その気遣いに、俺は涙が出た。
やはり、 こはねは俺の姿は見えないらしい。
彰人
杏の想い、こはねの想い、 2人に馬鹿と言われてしまう 始末だったが 俺は嬉しくも悔しくもあった。
杏にはでこぴんをかましてやったが。
謙
彰人
俺は出来る筈がなかった。
彰人
謙
杏
杏
こはね
ごめんな、ありがとう。
俺はもう食うことが出来ない パンケーキを残して、 冬弥には何も言わずに店を後にした。
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