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SCP-966
SCP-966はミイラのような外見をした、 爪先立ちで歩く人型の捕食生物です。 身長は1.4メートルから1.6メートルほど。 体重は30kg程度で肉体的に虚弱であり 骨密度も筋肉密度も低く、手には 最長20cmになる5本のかぎ爪が 生えていますが、それらは脆く 武器として役に立つものではありません。 そんな彼らの武器は、700nmから およそ900nm(※注1)の間でのみ 見ることができる不可視能力と、 獲物の睡眠を妨げるある特殊な波長にあります。(※注1:可視光線の上限は780nm前後。 それより上の場合は人間の目に見えず、 一般的に赤外線と呼ばれます) SCP-966は人間を含む中型から 大型サイズの動物を捕食しますが、 狩りの際はいきなり襲うことをせず、 まず前述した波長を獲物に放出し その生物から永久に睡眠機能を奪います。 睡眠能力を奪われた獲物は 次第に肉体的にも精神的にも衰弱し、 完全に弱りきったところで 姿を隠して後をつけていた SCP-966がこれを捕食するのです。 また、SCP-966は 獲物のストレスを高めるため 獲物の周りで脅すような物音を立てたり、 耐久性のある獲物に対しては 弱りきる前に物理的に 襲撃する例も報告されています。 財団の記録によると、 19██年の発見以来、世界中で 野生のSCP-966が発見されており、 その生息数は財団の活動によって 大幅に減ってきてはいますが 依然多くの国で報告例が 挙げられているようです。 もしあなたが 最近急に眠れなくなったり、 正体不明の物音が 聞こえるようになったら それはもしかすると このSCPの仕業… なのかもしれませんね。
SCP-939
SCP-939は、真洞穴性生物の 特徴を示す外見に鋭い爪と牙、 そして体高2.2メートル 体重250キログラムの巨躯を備えた 四足歩行の肉食生物です。 そしてこの時点でお察しですが、このSCPも人間を捕食します。 しかもその狩りの方法は狡猾で、以前に捕食した人間の声を発して 別の人間をおびきよせ、 35メガパスカル以上の力を持つ顎で 一気に噛み砕いて殺害するのです。 SCP-939がどうやって 人間の発声を習得するのかという メカニズムは謎であり、たとえば犠牲者が声を発さず死亡した場合でも、 SCP-939がその人物の声を 発するケースが確認されています。 また、このSCPは定期的に、AMN-C227と呼ばれる エアロゾル(期待中に浮遊する微量な粒子)状の 物質を吐き出す習性を持っています。 AMN-C227は無味、無臭、無色で これを吸引した場合に前向性健忘を引き起こし、 30分ほど記憶を阻害する効果があり、財団は一時期、記憶処理薬として このAMN-C227を大量生産し、 財団の業務に利用していました。 しかしAMN-C227には後にある致命的な欠陥が発覚し、現在では完全に利用が禁止されています。 AMN-C227-939事件記録 – SCP財団 その詳細は上記taleにて確認できますが、 そもそもSCP-939が吐き出したものという時点で こうなる可能性は考慮できたはずであり、 色々とやらかしてきた財団の歴史の中でも かなりお粗末な失敗だったと言えるでしょう