黄色い君。

ｶﾞﾁｬｯ

"そういうこと"をしていた匂い

部屋に染み付いて鼻につく

なんで彼奴がここに？

考えるより先に体が動いた

ｸﾞｻｯ

包丁が俺の腹部を捉える前に

rbrが俺を突き飛ばしていた。

rbrの傷口から血が飛び散る

俺はすぐに義兄から包丁を奪う。

ｻﾞｼｭｯ

shaの義兄は血を吐いて倒れる。

俺が..人を刺した。

膝から崩れ落ちる

現実だと理解できない

rbrが俺を庇った..？

俺が考えなしに飛び出したから？

俺は震える手で警察を呼んだ。

フラフラとshaの元に駆け寄る

意識がないのは確かだった。

考えられない

考えたくない

shaは息をしていなかった。

首の跡が痛々しく視界に入る

人の体はこんなにも脆い

10秒ほど首を絞められただけで

意識が無くなる

これが初めてになるなんて思ってなかった

落ち着かなきゃいけないのに

焦りで視界が滲む

ピーポーピーポー

救急のサイレンが聞こえる頃には

俺の視界は暗転した。