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ミカ

あれ?たかき兄ちゃん?

貴樹

え?
……あ!ミカじゃん!

ミカ

やっぱりそうだったー!
帰ってきてたの?    

貴樹

今、ちょっとね
お前は学校帰り?

ミカ

帰宅部の部活中ー

貴樹

なにそれ(笑)

ミカ

ってか、たかき兄ちゃん何してんの? 仕事は?

貴樹

仕事ねぇ……

ミカ

え……まさか……

貴樹

いやーまぁ

ミカ

やめちゃいました?

貴樹

やめねぇわ
有給有給

ミカ

なーんだ!びっくりしたぁ

貴樹

ちょっとこっちに用があってさ

ミカ

そうなんだ
たかき兄ちゃん全然帰って来ないんだもん
おばちゃんいつも寂しがってるよー

貴樹

ほんと忙しくてさ
身も心もズリズリにすり減ってるのよ

ミカ

社会人、ご苦労

貴樹

学生は呑気だねぇ

ミカ

いやー私も大学受験控える身ですから

貴樹

あー
この夏が勝負ね

ミカ

そうなんだよー
もし大学行けなかったらどうしようって毎日

貴樹

嫁にでも行けば?

ミカ

………
それ、大学行くより難しいからね

貴樹

うわー
まさかの受皿無し(笑)

ミカ

笑うことじゃなーい!

貴樹

ごめんごめん
今どきの女子高生は彼氏3人のくらいいるかと思ってたわ(笑)

ミカ

いないよー
いたら一人でこんな時間に帰ってないから

貴樹

それもそうか

貴樹

じゃあさ……

貴樹

今からデート行く?

ミカ

え?

ミカ

なにそれ

貴樹

ちょっと買い物あるの付き合ってよ

ミカ

買い物?

貴樹

うん

ミカ

どこに?

貴樹

うーん
なんか
パジャマ売ってそうな店

ミカ

デートでパジャマ……

貴樹

いいじゃん
ちょっと付き合ってよ

ミカ

うーん
まぁいいけど

貴樹

よし!
ほら、行くよ

ミカ

え……ちょっと……手……

貴樹

なに?

ミカ

手……

貴樹

え?いつも繋いでたじゃん?

ミカ

それは小さい時の話でしょ!

貴樹

……?
だから?

ミカ

もう
誰かに見られたら恥ずかしい……

貴樹

えー
こんな素敵なお兄ちゃんなのに?

ミカ

……自分で言うなよ

貴樹

だってミカが言ってくんないからさ
俺を褒めるのはセルフサービス

ミカ

なにそれ(笑)

見上げるとそこにあるのは昔と変わらない笑顔…… あぁ……私、この人にずっと会いたかったんだ

手を繋ぐのはすごく恥ずかしいけど、それより3年ぶりにお兄ちゃんに会えたことの方が嬉しくて……

ぎゅっ……

思わずその手が離れないよう握ってしまった。 大きくて暖かくて柔らかい手……  お兄ちゃんの手……

ミカ

たかき兄ちゃん

貴樹

ん?

ミカ

おかえり

貴樹

ただいま

お兄ちゃんはにっこり微笑んで  私の手をほんの少し握り返してくれたーーー

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