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失敗作の神様

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失敗作の神様

4 - 来訪

♥

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2024年02月03日

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サラ様は女の子を椅子に案内すると、向かい合って椅子に座った

女の子は小学1年生くらいの大きさで、白髪で赤い瞳が際立っている

サラ

…それで、ここに何の用できたの?

天使C

……………

サラ様は警戒していて、女の子を睨んでいた

ピュルテ(神下優也)

(なんで睨んでるんだ…?)

そのことに疑問を感じながらも、言葉を発さずに黙っていた

天使C

…まず、私を助けてくださり、ありがとうございました

女の子は深々とお辞儀をし感謝した

天使C

それと、お願いがあってきました

サラ

…何?

天使C

私を召使いにしてください!

ピュルテ(神下優也)

サラ

……………

サラ

…恩義を感じているみたいだから言っておくけど、私は私の仕事をしたまでよ

サラ

気にしなくていいわ

サラ様は召使いを雇う気がないのか、女の子を 諦めさせるために説得を試みていた

天使C

いえ!仕えさせてください!!

しかし、女の子は頑なに説得に応じようとしなかった

サラ

…そもそも、貴方私に仕えることがどういうことかわかってるの?

天使C

…重々承知の上です

天使C

私には身寄りが居ません

天使C

ですから私1人だけで済みます

天使C

だからお願いです、仕えさせてください!

女の子はもう一度、切実に頭を下げた

サラ

……………

サラ様もここまでされたら聞き入れるしかなかった

サラ

__以上よ

サラ

何か質問はある?

天使C

ありません!

サラ

わかったわ、じゃあ今日からよろしくね

天使C

はい!

この家とすることの説明を終えると、サラ様はソファに座った

サラ

…そういえば、貴方名前は?

フォルトゥナ

フォルトゥナといいます

サラ

そう、フォルトゥナ

サラ

ピュルテ

ピュルテ(神下優也)

は、はい!

サラ

この子はピュルテよ

サラ

貴方と同じ召使い

サラ

仲良くしてね

ピュルテ(神下優也)

お願いします…

女の子と話すことなんてほとんど無かったから緊張した

フォルトゥナ

はい!

フォルトゥナは大きな声で返事をした

ピュルテ(神下優也)

全部買えたかな?

フォルトゥナ

うん、シチューとパンだよね

ピュルテ(神下優也)

パスタも買ってるよ

フォルトゥナ

あ、忘れてた…

フォルトゥナと出会って数日

今日は家の掃除が終わり、買い物に来ていた

フォルトゥナはとても元気で良い子だった

でも自分のことを後回しにしてしまうところがある

今日だって、あの男のせいで存在値が少ないのに、自分が払おうとしていた

なんとか説得して僕が払ったんだけど、先が心配だ

フォルトゥナ

ねぇ

ピュルテ(神下優也)

どうしたの?

フォルトゥナ

ピュルテはどうしてサラ様にお仕えしてるの?

ピュルテ(神下優也)

…そうだな

ピュルテ(神下優也)

本当に嫌なことがあって、辛かった時に隣にいてくれたのがサラ様で、
着いて行きたいって言ったら、いいよって言ってくれたから

フォルトゥナ

へぇ〜

ピュルテ(神下優也)

まぁ、フォルトゥナと同じような感じだよ

フォルトゥナ

じゃあ似たもの同士だね、私達

フォルトゥナはにっこりと僕に微笑みかけた

ピュルテ(神下優也)

…そうだね

僕も微笑みかけた

数日後

僕とフォルトゥナは家で家事をしていた

ピュルテ(神下優也)

フォルナ、そこのとってくれる?

フォルトゥナ

わかった、どうぞ

ピュルテ(神下優也)

ありがとう

この天界でも数日は本当に長いもので、地上での10年に相当するらしい

だから僕らも親しくなり、今では愛称で呼んでいる

フォルトゥナ

ピュル、終わったよ

ピュルテ(神下優也)

うん、僕も終わったよ

フォルトゥナ

よし、じゃあ次は買い物だね

ピュルテ(神下優也)

そうだね、早く行こうか

フォルトゥナ

今日は確か…鮭のムニエルとサラダだっけ?

ピュルテ(神下優也)

うん

フォルトゥナ

よし、じゃあ行こっか!

ピュルテ(神下優也)

そうだね!

買うものの確認を終えて、僕らは買い物に行こうとした

すると____

バアァァァアン

ピュルテ(神下優也)

!?

フォルトゥナ

!?

突然大きな音が家に鳴り響いた

僕らはすぐに音のした方へ向かった

そこに到着すると、2人の男が扉を蹴り破って入ってきていた

サラ様は出掛けていて居なかったから、被害を受けることはなかった

ピュルテ(神下優也)

ど、どうしたんですか?

前にいる金髪の男は剣を持っていて、長ズボンに白Tシャツを来ている

金髪の男の後ろにいる黒髪の男は何も持っておらず、ただ後ろ手で組んでいる

男達に恐怖を感じながらも、僕は要件を尋ねた

男A

あの女はどこだ?

ピュルテ(神下優也)

(女…?サラ様のことかな…?)

ピュルテ(神下優也)

サラ様は今外出しています

男A

ッチ どうする?

男B

どうするも、ここで待てばいいだろ

男A

だが少しでも早く見つけたほうがいいだろ

男A

探しに行くぞ

男B

それで行き違いになったらどうするつもりだ?

男B

待ったほうが無駄に労力を使わなくて済む

男A

はぁ…わかったよ

話し合いを終え、2人は遠慮も無くソファに座った

男B

失礼する

男A

相変わらずの硬派だな

男A

堅っ苦しいったらありゃしねぇ

男B

お前が礼儀知らずなだけだろ

男A

はぁ?

ピュルテ(神下優也)

(本当にな誰なんだこの人達…)

フォルトゥナ

…何の用か答えてくれる?

フォルトゥナは2人を睨みつけていた

男A

そのサラ様ってのに用があってきたんだよ

フォルトゥナ

何の?

男A

お前には関係ねぇ

フォルナの質問に答える気は全くなさそうだった

ピュルテ(神下優也)

(もしかしたら悪い人なのかも…)

僕もフォルナと同じように2人を睨んだ

男達が来た数分後、サラ様が帰ってきた

扉が壊れていたので驚いたのか、大きな声を上げていた

サラ

ピュルテ、フォルトゥナ!

フォルトゥナ

サラ様!

ピュルテ(神下優也)

お帰りなさい!

サラ

良かった…無事だったのね

サラ

それで、何があったの…?

ピュルテ(神下優也)

あそこの2人が急に押し掛けて来たんです!

フォルトゥナ

扉はその時に壊れました!

サラ様は僕が指差した方向にいる男2人を見て驚愕した

サラ

な、なんで貴方達がここにいるのよ!?

男A

おぉ、久しぶりだな

男B

1000年くらいか?

ピュルテ(神下優也)

(知り合いみたいだ…良かった……)

知り合いじゃなかったらどうしようと不安だった僕は、 思わず安堵の息を漏らした

フォルトゥナ

し、知り合いなのですか!?この者達と!?

ピュルテ(神下優也)

なんでそんなのに驚いてるの?

フォルトゥナ

え!?もしかしてわかってないの!?

ピュルテ(神下優也)

え、うん…

フォルトゥナ

あの2人は…

咳払いをして、僕の耳元で声を縮めて教えてくれた

ピュルテ(神下優也)

え!?悪魔ぁ!?

フォルトゥナ

声が大きい!

ピュルテ(神下優也)

ご、ごめん…

ピュルテ(神下優也)

ちょっと待って、それって獄界にいるんじゃ…

フォルトゥナ

そう!だから問題なのよ

サラ

…何の用?

この作品はいかがでしたか?

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