乙竹
…
乙竹さんは僕の最高傑作を黙々と読んでいた
川井
(ゴクリ…)
乙竹
…
あと1枚で僕の作った物語が終わる
乙竹
…
川井
どうでしょうか…
乙竹
これは…
乙竹
すごいです…
川井
本当ですか?!
乙竹
なんだか、
乙竹
圧倒的でした…
乙竹
正直、こんなの初めてです!
川井
えっ?!
乙竹
これは絶対行けますよ…
乙竹
芥川賞、直木賞どちらかには絶対入ります!
乙竹
今すぐにでも応募しときます!
川井
わ、分かりました!
そして第一次審査の結果発表
乙竹
あ、そうですか…
乙竹
はい
乙竹
はい
乙竹
分かりました
乙竹
はい、ありがとうございました
この乙竹さんの返事を聞いていると落ちている気がした
そして、電話が切れた
川井
ど、どうでした?
乙竹
…
乙竹
第一次審査通過しました!
川井
えっ、ホントですか…
乙竹
嬉しくないんですか?
川井
う、うれしいですよ
川井
でもうれしいじゃなくて
川井
さ、最高なんですよ!
乙竹
でも、まだまだありますからね!
川井
はい!
そして次の第二次審査は二人共別々に居て乙竹さんが連絡をくるのを待つ
そしてその結果を電話で僕に知らせてくれるということになった
そして今日
第二次審査の結果発表の日
僕は家で電話がくるのを待った
AM10:30
川井
よし今から始まるはずだ
川井
またいい結果が出るといいけど…