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明日香
明日香
明日香の言葉に愛美は首を傾げる
愛美
明日香
明日香
そう尋ねられて、春菜は一瞬ドキリとした
春菜の出席番号は奇数
明日香と愛美の2人が偶数なら、条件を満たすのは春菜しかいない
とっさに、自分の席でこっくりさんをするのは嫌だなと思って春菜な口ごもる
だけど嘘をついたところで、出席番号なんてすぐにバレてしまうだろう
関係ない人の席でやるのも気が引ける
仕方なく、春菜は正直に答えた
春菜
明日香
明日香
明日香
まだ「いいよ」とも言ってないのに、明日香はさっそく春菜の席に座るとランドセルから筆箱と紙をとりだす
さらにポケットから出した10円玉も置いた
そして、すらすらと紙に50音と『はい』『いいえ』、鳥居の絵を描いていく
明日香
明日香
明日香は鳥居の絵のところに10円玉を置いて指を乗せ、愛美と春菜を見る
愛美も近くの席から椅子を持ってくると春菜の机のそばに座って、10円玉に人差し指を置いた
明日香
明日香
あまり気乗りしない春菜だったが、ここまでくればもう後には引けない
仕方なく春菜も椅子を持ってきて机を囲むと、10円玉に人差し指を静かに乗せた
明日香
明日香
明日香が声のトーンを抑えながらの神妙な口調で呪文を唱える
3人の視線が、10円玉に注がれた
しかし、しばらく待ってみても10円玉はピクリとも動かない
3人の間に、がっかりした空気とほっとした空気が同時に漂った
やっぱりこっくりさんなんて嘘だったんだ
見えないこっくりさんがやってきて、どんな質問にも答えてくれるなんて、考えてみたらおかしな話だもんね
そう安心したところで、春菜の胸にちょっとしたイタズラ心が湧き上がった
こっくりさんをするために自分の席を勝手に使われた
そのことへのモヤモヤした嫌な気持ちを晴らしたくなったのだ
春菜は指に力を入れて、ちょっと10円玉を動かしてみる
明日香と愛美は、あっ!と驚く顔をした
そして、
明日香
愛美
期待と恐怖の入り混じった声でお互いに顔を見合わせた
2人の驚く姿に、春菜は胸の仲がスっとする
気分がよくなって、2人を促した
春菜
明日香
明日香
明日香の問いかけに、10円玉はゆっくりと『はい』の方に動いていく
もちろんこれも春菜が動かしているのだが、2人は完全にこっくりさんの仕業だと思いこんでいるようだ
それからは、交代でこっくりさんに質問をした
次のテストの範囲を聞いてみたり、気になる男子に好きな人がいるのかどうかをきいてみたり
春菜
春菜
春菜
春菜
春菜
明日香
愛美