私は雨が好き

ガチャ

ガバっ！

ドテ

クルミが部屋を出る

プルル…プルル…

プチッ

ドサッ

｢私の名前は郲音｣

｢私には五つ下の妹がいる｣

｢とっても甘えん坊で可愛いのでも｣

｢何故か私は其れがぶりっ子に見える｣

｢だから私はそんな妹が、｣

｢大っ嫌い｣

｢とっても妬ましい,｣

｢とっても憎い｣

｢だけど、どうしても｣

｢私はそんな妹を愛せちゃうの｣

｢とある日,事件は起きたの｣

｢雨が土砂降りの中｣

｢妹が｣

｢買い物に行ってくる！｣

｢て言って外に出た｣

｢私は少し不安だった｣

｢唯一の妹に何か合ったらどうしよう｣

｢だから私は傘を持たずサンダルで｣

｢外に出た｣

｢だけど｣

｢間に合わなかった｣

｢妹は車に轢かれたらしく｣

｢妹は血だらけだった｣

｢妹が死ぬんじゃないかって｣

｢ずっと思ってたの｣

｢案の定妹は搬送先の病院で｣

｢この世を去った｣

｢私は泣いたよ｣

｢沢山泣いた｣

｢妹の葬儀が終わったあと｣

｢御母さんの態度が変わって｣

｢私を殴るようになったの、｣

｢その内に痣や傷が増えた｣

｢私は耐え切れなくて｣

｢買い物に行ってくる！｣

｢って言って土砂降りの中何も持たず｣

｢走った｣

｢走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走って走った｣

｢そして、やっと、｣

｢妹の所に来れたの｣

｢私は嬉しかった、｣

｢だって、｣

｢解放｣

｢されたから｣

スタスタ

ばふっ、