俺達二人はしばらく泣いた後、しゃけが言った。
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そう言って彼は、部屋のドアの方へ進む。
彼の背中を見ると、俺はふと、頭の中にある記憶が浮かんだ。
彼の後ろから手を握ったら、顔を赤くして怒られたこと。
そして、感覚を失ってしまってから同じことをして、 彼がなんの反応も示さなかったこと。
そんなことを思い出しながら、俺に背を向ける彼の手を握る。
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彼は振り向いて、少しあきれたような表情で言った。
それでも、その彼の頬は少し赤くなっていた。
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俺が彼の顔を覗き込んで笑うと、彼は恥ずかしそうに俺を睨む。
すると彼は俺の頬を両手で掴み引き寄せ、キスをした。
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思わず変な声が出る。
実をいうと、俺達はまだキスをしたことがなかった。
いつもしゃけが恥ずかしがっていたし、正直俺もためらっていた。
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自分の顔が熱くなっていくのを感じる。
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俺が精一杯絞り出した言葉に、彼は多分俺より顔を赤くして 弱々しく頷いた。
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そこまで言うと、彼は腕で顔を覆って俯いてしまった。
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彼が少し顔を上げて俺の顔を見ると、満足そうに笑った。
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そう言って二人で笑った。
リビングに行くと、そこにはすでにシャークんとなかむがいた。
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シャークんが俺に気付くと、彼は俺とスマイルの方へ駆けよってくる。
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どうやらスマイルと俺だけじゃなく、みんな治っているらしい。
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朝からなんとまぁ騒がしいことだ。
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なかむがシャークんの肩をつついて何かを頼むような目をしたが、 あっさり断られてとてもしょんぼりした表情になった。
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俺が聞くと、シャークんは少し恥ずかしそうに目を逸らす。
代わりになかむが、しょんぼりしたまま話し始めた。
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シャークんが慌てて止めようとしたが、なかむは気にせず話を進める。
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そこまで彼が言うと、シャークんがやけになって言った。
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……そういえば、シャークんの首元に若干、 赤いあとが数箇所ある気がする……。
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シャークんが顔を赤くして必死に口元を手の甲で隠している。
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数分後
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そう言って腕をまくるきりやんに、しゃけが話しかける。
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俺が笑って彼に言うと、彼は肩を落とす。
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きりやんが指差す方には、ソファーでくつろぐスマイルの姿があった。
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とぼとぼとソファーの方へ歩いていく彼の背中を見て、 俺はとてもかわいらしいと感じた。
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俺達二人はキッチンへ向かった。
きりやんと朝ごはんを作っていると、きんときとぶるーくが起きてきた。
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俺はキッチンから声をかける。
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和やかな彼らの会話を聞いていて、思わず笑みがこぼれる。
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久しぶりに、料理の匂いを嗅いだ。
甘いような、あたたかいような……そんな安心する匂いがする気がした。
数日ぶりにみんなで普通に会話し、朝食を食べた。
以前のようにふざけたり、笑ったりしてみんなと話した。
六人の誰もが、幸せそうな表情をしていた。
……まるで、あんなことなんて最初からなかったかのように。
日常は、どんなに幸せでもずっと続くなんて保証はない。
今回だって、そうだ。
でも……人間誰しも続く保証のない幸せを願ってしまうもので。
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俺はまた、そんな希望を抱くのだった。
コメント
2件
見るの送れました! 今回も面白かったです。 無理をしない程度に頑張ってください!