ギルパレ短編集

ﾎﾞｽﾝ(ベッドにダイーブッ)

僕は浴衣を着ることに少し抵抗があった

理由は昔、母さんと兄さんと夏祭りに行くために、浴衣を着ていったんだけど

そのとき、偶々クラスメイトに会って

「その浴衣姿、キッモww」

と言われたから

当時着ていた浴衣は僕が気に入ってた浴衣で母さんも兄さんも

似合ってると言われいたものだった

だから、

そのクラスメイトから言われた言葉は

僕の心を深く抉った

ﾋﾟﾛﾝｯ

こなみは僕の家に遊びに来るとき、必ず誰かと一緒に来ていた

一人で来ることなんて滅多になかった

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

嘘……見ていたんだ

ｷﾞｭｯ(ハグ)

ｷﾞｭｰ(ハグ)

その後こなみは僕が泣き止むまでずっと抱きしめてくれた

温かくて、優しかった

浴衣姿が気持ち悪いと言われたこと、

それが原因で浴衣を着ることに抵抗が生まれたことを

全部話した

それから、こなみは帰っていった

大した用事もなかったので風呂に入ることにした

裏葉の浴衣は

イメカラの青と月がモチーフの浴衣だった

ﾋﾞｭｰﾝ(走)

ﾋﾞｭｰﾝ(走)

あの二人はシアンからの罰ゲームで屋台をやらされていただけです。

あいよ、一回100円な

ｶﾁｯ ﾊﾞﾝｯ(銃)

ﾎﾟﾄｯ(落)

なんやかんやあって、

ﾋｭｰｰｰｰ

ﾄﾞｰﾝｯ

僕らは手を繋いで花火を見た

こなみが助けてくれなかったら、僕は未だに過去のトラウマに囚われたままだったと思う

だから、

本当にありがとう、こなみ

この日を最高の日にしてくれて