綾那
蓮くん、なんの話するの?ふっかさんに
目黒
ん?
目黒
内緒。
綾那
そっかー
目黒
ところでさ、綾那はこれからも仕事と学業両立させるつもりなの?
綾那
うん、当たり前でしょ?
目黒
なんだよそれ、
綾那
だって、仕事も勉強も私にとって生きがいだから、
目黒
ほんとにそれ、生きがいって言えんの?
綾那
え、?
目黒
倒れるぐらい睡眠時間削ってまで、自分の趣味に当てる時間削ってまで、ほんとにやるべき事なの?
綾那
いや、私がやりたいって思ってやってる事だし…
目黒
でもそれが他人の迷惑になってること気付けよ
綾那
でもふっかさんが…
目黒
ふっかさんが言ってたって?
目黒
確かにあの人は最年長だけど
目黒
だからといって最年長の言うことが全てとは限らないし、正しいとも限らない
目黒
俺らはいいよ、たくさん迷惑かけられても。
目黒
でも、先輩とか他所のタレントさん、スタッフさんには迷惑かけちゃだめ。
目黒
そんぐらい普通に考えてわかるだろ
綾那
そうだよね、ごめん、
目黒
俺こそごめん、
目黒
ちょっと頭冷やしてくる
そっか、そうだよね
自分さえ良ければ、って考えが 浅はかだったな。
でも、仕事と勉強 どっちを採るべきなんだろう
どっちも私にとって大切。
蓮くんが言ってくれなかったら 多分一生気づけなかった
目黒side
病室を出るとそこには 田山さんと蹴りをつけたのであろう ふっかさんが待っていた
目黒
ふっかさん
深澤
おぅ、目黒
深澤
話って?
目黒
綾那のことです
目黒
ふっかさん、綾那のこともっと大事にしてやってください
目黒
あいつ、悲しんでました
目黒
自分のこと言うほど興味無いのかなって
深澤
そ、そうだったんだ
目黒
綾那は多分俺よりもずっとバカです
目黒
賢いけど誰よりもバカで、鈍感で、自己完結しちゃう奴なんです
目黒
だからちゃんと言葉にして、真正面から伝えないと
目黒
あいつには何も伝わらないですよ
俺は知ってる。 ふっかさんが綾那のことを 本気で好きだってこと
ふっかさん、口には出したことないけど 行動とか何もかもに出てる。
深澤
真正面から言わないと伝わらない、か
深澤
そりゃそうだよな、わら
深澤
ありがとな、めめ
深澤
俺、ちゃんと話してくる