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メイ

はい、出来た

メイ

背筋は伸ばして

メイ

堂々とする事

メイ

分かった?

ルーシー

はい!

メイさんにキュッと髪や、服を締めてもらって背筋をピンと伸ばした

今日はソフィアさんとシェアリングパーティーに行く

このパーティーは他の企業との商談や、仲を深める為のパーティー

私はその護衛兼秘書として行く

いつもはメイさんが行っているらしいが、今回は私が行く事になった

ウィーン

リリカ

お〜!随分様になってるじゃねぇか!

ルーシー

えへへ…

リリカさんがソフィアさんと一緒にリビングにやってきた

ソフィア

………

ルーシー

……?

ルーシー

ソフィアさ…ん…?

ソフィア

……ゴホンッ

ソフィア

行くわよ

ソフィア

メイ、車お願い

メイ

はーい

ルーシー

……

ルーシー

(へ…変…だった…かな…)

ルーシー

…………

ソフィア

………

頬杖を着いて外を眺める

別にこれは「そんな格好アンタには似合わないわ」とかそんなんじゃなくて

ソフィア

……

ソフィア

(似合いすぎて目が……っ……)

あまりに美少女感というか、美少年感というか

ソフィア

(直視できない……っ…)

メイ

ルーシー?

ルーシー

!は…はい!

メイ

会場には美味しいご飯も置いてあるから楽しむんだよ?

ルーシー

ご飯…っ!

メイ

珍しいものとかもあるから色々食べてみな?

ルーシー

はい!

元気よく返事するルーシー しっかりとご飯を食べるようになってからルーシーは結構な大食いだということに気づいた

箸も、スプーンの持ち方も園児のようだったが、今じゃしっかりと食べられるようになったし、前にも増して食欲があるようだ

ソフィア

(いっぱい食べるようになったのは良い事ね…)

ガチャ

メイ

はい、着いたよ

メイ

行ってらっしゃい

ルーシー

い…い…行ってきます…!

ルーシーが先に降りたのを確認するとルーシーは振り返って私に手を伸ばした

ルーシー

お…お手を…どうぞ…

ソフィア

なっ……

ソフィア

メイ……?!

メイ

ふふふ…

余計なこと…でもないその仕草に私は素直に応えた

ソフィア

ありがとう

ルーシー

は…はい…

手を離してそのままルーシーと腕を組んだ

ルーシー

そ…そそそ…ソフィアさん…っ…

ソフィア

行くわよ

ルーシー

は…ひひい…

他社のCEO

これはこれはソフィアさん

ソフィア

お久しぶりです

他社のCEO

いつもお世話になっております

他社のCEO

………お隣のは?

ソフィア

新しい部下です

ソフィア

挨拶も兼ねて連れてきました

ソフィア

ルーシー

ルーシー

…はい

ルーシー

ルーシー・ロペスです

ルーシー

以後、お見知りおきを

ソフィア

(ふーん…)

驚いた、しっかりとした口調と態度で挨拶をした

他社のCEO

ほう…

他社のCEO

とてもお美しい…

ソフィア

…ふふ…

ソフィア

自慢の部下です

他社のCEO

それは素晴らしい…

ソフィア

どうぞご贔屓に

他社のCEO

ええ

他社のCEO

ではまた

ソフィア

……ふう

ルーシー

……

ソフィア

ルーシー…?

ルーシー

あれ…なんですか?

ソフィア

ん?

指を指した方を見ると大きなケーキが置いてあった

ルーシー

なんか綺麗…

ソフィア

食べてみる?

ルーシー

い…いいんですか…?

ソフィア

もちろん

その大きなケーキに近づいて小分けにされている1部をお皿に乗せてルーシーに手渡した

ルーシー

わ……

ルーシー

いただきます…っ…

ルーシーはケーキを1口大に切るとパクッと口に入れた

ルーシー

!〜〜…

ソフィア

ザッハトルテって言うのよ

ルーシー

おいひい…です…!!

ソフィア

…ふふ…

嬉しそうにモグモグと食べるルーシーにほわっと癒される

コツ、コツ、コツ

アーク

ソフィア嬢

ソフィア

……アークさん

ルーシー

………?

アーク

アーサー代表がお呼びです

ソフィア

……チッ…

ソフィア

分かったわ

ソフィア

…ルーシー、行くわよ

ルーシー

は…はい…

ソフィアさんを呼びに来た男性について行くと、暗いバーに着いた カウンターにはほのかにソフィアに似ている男性が座っていた

アーサー

久しぶりだな、ソフィア

ソフィア

……何の用なの?

ソフィア

ルーシーも連れてこいなんて

アーサー

見てみたかったんだよ

アーサー

新しいおもちゃを

ルーシー

男性は私をジロっと見てからゆっくりと手を伸ばした

パシッ

ソフィア

触らないで

アーサー

!……

アーサー

ははっ、父親の手を叩くとは

ソフィア

……私のよ

ソフィア

触ったら親でも許さないから

アーサー

……ほう…

アーサー

……ルーシー…だっけ

ルーシー

はい……?

アーサー

君、ソフィアの事どう思ってる?

ルーシー

ふぇ…?!

ソフィア

は?何聞いてんのよ

アーサー

大事な娘を支える1人なんだ…

アーサー

それぐらい聞いてもいいだろう?

どう思ってる…か…どう…

私がソフィアの事…

ルーシー

神様…

ソフィア

……?

アーサー

ほう、神様

ルーシー

私を、地獄、から…

ルーシー

助けてくれた

ルーシー

神様…です…

ルーシー

大切、で…大好き…です

アーサー

……ふーん

アーサー

じゃあ、その大好きなソフィアの事

アーサー

君は命を掛けて守れるかい?

ソフィア

ちょっと、何変な事聞いてるの?

ソフィア

そうゆうのをルーシーに求めるわけじゃ

ルーシー

掛けます

アーサー

真っ直ぐと俺を見据えて視線を外さない

先程までのオドオドとした態度とはまるで違う

むしろ、少し

アーサー

(恐怖を感じるような目……)

ルーシー

もし、ソフィアさんが

ルーシー

危険な目に合わせるような事があれば

ルーシー

私は…迷いなく、その人達を

ルーシー

………

アーサー

……はは

アーサー

分かった分かった

アーサー

…じゃあ、本題に入ろうか

ソフィア

……やっぱり何かあったのね

ソフィア

急に試すようなことを言うから絶対何かあると思ったわ

冷静に分析している娘 流石俺の子だ

アーサー

最近とあるマフィアが力を伸ばしているらしい

アーサー

警察としても、俺達としても見逃せない

アーサー

掃除、出来るね?

ソフィア

…ふん、当然

タブレットを見せてアジトの場所を表示する

アーサー

もう場所は分かってる

アーサー

だけど、ここのボスは中々の強者だぞ?

アーサー

もと地下格闘技のチャンピオン

アーサー

こいつの手に捕まれば頭蓋骨なんて簡単に粉砕できる

ソフィア

………

アーサー

ルーシー

ルーシー

は…はい…

アーサー

君、倒せるかい?

ルーシー

……

ルーシー

ソフィアさんが、指示を出すなら

ルーシー

倒します

ソフィア

アーサー

(あくまでソフィアの指示にだけ従う…ってことね…)

アーサー

(随分と従順な番犬を飼ったもんだな)

ソフィア

報酬は?

アーサー

そうだなぁ、グループ内融資の拡大はどうだ?

ソフィア

………

アーサー

………

アーサー

……?

ソフィアは考え込んだ 珍しく

ソフィア

……っ…

いつもなら二つ返事で答えるのに、今回は迷ってる

ルーシーを巻き込みたくない だって、あんなに辛い環境に居たのに 今度は死ぬかもしれない…?

バカバカしい そんな事の為に檻から出したわけじゃない

この子には幸せになって貰わないと この子にはその権利がある

だから 今回のはやっぱり断って…

ルーシー

ソフィアさん

ソフィア

ソフィア

ルーシー……?

ルーシーは私の手をそっと自身の手で包んだ

ルーシー

私は、大丈夫、です

ルーシー

私もソフィアさんの役に立ちたい

ルーシー

私に任せてください

ソフィア

っ…

アーサー

相棒はやる気みたいだぞ?

ソフィア

〜〜……はぁ…

ソフィア

……分かったわ

ソフィア

……でも

ソフィア

無理は絶対にしないで

ルーシー

はい

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