激しい戦いが繰り広げられている。刀の使い方なんて分からないのに、何故か体が勝手に動いているような感覚だ。
風の力と炎の力がぶつかり合い、周りには熱風が巻き起こる。
ヴァウルスさんの連携もあり、上手く戦えている。
ルビーン
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルスは四方八方から剣を飛ばしながら援護をする。
ルビーンはそれを全て斧で捌き切る。斬撃が見えない程、素早く大きな斧を動かす…ネモとは全く違う戦い方だ。
風の力を足に集中させ、ルビーンに斬りかかる。予想通りそれは防がれた。
刃と刃がぶつかり合う。ルビーンの力は予想以上に強く、少しでも油断すると押し返される。
その後ろからヴァウルスさんが追撃をする。
だが、炎魔法がそれを遮る。
後ろを見なくとも正確に魔法を出し、行動を制限させる。
ヴァウルス
本物のヴァウルスさんが死角からルビーンを斬る。
ルビーン
それは渾身の一撃を与えたようで、横腹から血が溢れ出す。
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ルビーンから大量の魔力を感じる。
今1番近くにいるのは俺だ。俺がやらないと…
その刀もまた強い魔力に包まれる。その刀を中心として、強い風が吹き荒れた。
ルビーン
颯
颯
颯
炎の魔法が周りから飛んでくる。ここで離れたら、もう近づける場面なんてない…
天使ちゃん
アイン
シュウ
ヴァイス
みんなが炎をかき消している。今しかない…!
ヴァウルス
ルビーン
ヴァウルス
ヴァウルスの剣には神々しい光が宿る。
その一振一振には強力な魔力が宿っているようだ。
それはルビーンの斧でやっと対応出来るほどの力だった。
ヴァウルス
頭の中に…入ってくる言葉。体が覚えている。
颯
炎を斬り、ルビーンの胸に深い切り傷を与えた。
ルビーン
ルビーン
ルビーンは翼を生やし、勢いよく空へ飛び上がった。
ヴァウルス
ルビーン
莫大な魔力がルビーンへ集まっていく。
あの大きな炎の塊はどんどん大きくなっていく。あれが放たれたら……この街ごと…いやもっと規模の大きな破壊が…
ヴァイス
ヴァイスもまた、白い翼を生やしてルビーンの元へすぐに飛んで行った。
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ヴァイス
ルビーンに近づく。
ルビーン
また、オレはルビーンに近づいた。手が届く範囲まで。
ルビーン
ルビーンの胸に手を置いた。そこには絶望に燃える魂と、小さく…助けを求めている青い魂があった。
ルビーン
ヴァイス
ヴァイス
ルビーン
ルビーン
ヴァイス
ルビーンの魂は徐々に小さく、弱くなっていく。
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
ヴァイス
ルビーン
その炎は次第に小さくなっていった。魂はやがて、いつもの青い魂になった。
その瞬間、ルビーンから翼が消え、邪悪な雰囲気もなくなった。
眠ったネモを抱えて、地上に降りた。
颯
ヴァウルス
天使ちゃん
ヴァイス
シュウ
颯
天使ちゃん
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
颯
ヴァウルス
ヴァイス
ヴァウルス
ヴァウルス
シュウ
ベタ
ベタは血を吐きながら、俺を人気の無い場所へ運んだ。俺の傷は深く、今もなお血が止まっていない。きっと俺もここで死ぬだろう。
ピュヴル
ベタ
ベタ
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ピュヴル
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ベタ
ピュヴル
ベタ
ベタ
ベタ
ベタは悔しそうに眉を顰めながらも、無理をして笑っているようだ。
ベタ
ベタ
ベタは苦しそうに咳をする度、血を吐いている。もう限界が近いのだろう。
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタはマナバッテリーを取り出した。それが消費されていくと共に俺の傷が治っていった。
ピュヴル
ベタ
ピュヴル
ベタ
ベタ
ピュヴル
ピュヴル
ピュヴル
ベタ
ベタ
ベタ
次の瞬間にはふにっとした感触が唇に伝わった。すぐにその状況を理解し、ただ身を任せた。
静寂に包まれた空間に、水音と吐息が漏れ出す。
きっと、前までだったら拒否していただろうが、これ以上後悔はしたくなかった。
窒息しそうなほど、それは長く続いた。口の中には血の味がじわじわと広がっていく。
思い出が蘇る。今までの、思い出が。
最初はこいつを信じられなかった。嫌いにしかなれないと思っていた。だが…今はこんなにも悔しい。
俺はかけがえのないものということを知らずに過ごしていた。
別れは唐突にやってくるものだ。
それが今日だった。
色んな場所に行って、色んなことを体験して…
ベタはきっと、幸せだっただろうな。
ピュヴル
忘れようとしても忘れられない。忘れようとしなくても、忘れられない。
最初で最後のキスだった。
颯
ヴァウルス
アイン
天使ちゃん
シュウ
颯
ヴァウルス
天使ちゃん
ヴァウルス
シュウ
アイン
颯
アイン
颯
アイン
颯
颯
颯
アイン
天使ちゃん
アイン
颯
アイン
アイン
アイン
颯
アイン
ヴァウルス
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
ヴァウルス
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
ヴァウルス
シュウ
アイン
アイン
颯
アイン
シュウ
シュウ
シュウ
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
颯
シュウ
天使ちゃん
天使ちゃん
ネモ
ヴァイス
ネモ
ヴァイス
ヴァイス
ネモ
ヴァイス
ネモ
ネモ
ヴァイス
ネモ
ネモ
ヴァイス
ネモ
ネモ
ネモ
ネモ
ネモ
ネモ
ヴァイス
ヴァイス
ネモ
ヴァイス
ヴァイス
ネモ
シュウ
颯
天使ちゃん
ネモ
ヴァウルス
ネモ
ヴァイス
ヴァウルス
ヴァイス
シュウ
颯
天使ちゃん
ヴァウルス
ヴァウルス
ヴァウルス
シュウ
シュウ
ヴァウルス
シュウ
颯
シュウ
アイン
ヴァウルス
ヴァウルス
颯
ヴァウルス
ヴァウルス
ネモ
ネモ
ネモ
ネモ
シュウ
シュウ
ネモ
ネモ
ネモ
颯
ヴァイス
ヴァイス
ヴァイス
ヴァウルス
ネモ
ネモ
ヴァイス
天使ちゃん
颯
颯
颯
ネモ
ネモ
颯
ネモ
天使ちゃん
誰かが階段を降りてくる音が聞こえる。
七翔
颯
七翔
七翔はどこか憂鬱そうな顔をしながら、適当な椅子に座った。
七翔
ネモ
ネモ
七翔は少し戸惑った顔をしたが、吹っ切れたようにまた目を合わせた。
七翔
颯
天使ちゃん
七翔
天使ちゃん
七翔
ネモ
ヴァイス
七翔
天使ちゃん
七翔
天使ちゃん
七翔
ぎこちなく目を逸らしながら七翔は小さく手を振る。
何故か俺の刀が切りたそうにしていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!